昨今、人材不足が社会問題になりつつある。
人口が減少しているので当然といえば当然だが、そこまで急激に減少してる訳ではないのに、どこも人手不足で頭を悩ませている。
いや、一部の優良企業は苦労してないのかもしれないが、店舗を運営しているような業態、特に飲食店などはかなり厳しい状況だ。
少し前に某牛丼チェーン店の話が問題になったりしたが、事実当店周辺の飲食店はどこも「アルバイト募集」のポスターが貼ってある。
私が以前住んでいた京都ではアルバイトなどの募集では苦労した事がなかった。
京都という街は大学が沢山あり遠方から親元を離れて大学に通ってる学生が多いのもあって募集広告を出せば選べる程の応募があったものだ。(最近はそうでもないらしいですが)
ところが、ここ名古屋はというと全く状況が違う事に驚いた。
京都と同じ業種で時給を高くして募集したにも関わらず全然アルバイトが集まらなかったのだ。
これが約10年前の話で、それ以降、求人では苦労が多い。
地域柄なのか、それとも世代なのか、たまたまなのか原因はわからない。
(名古屋は実家率が高く、若者がそれほどお金に困ってないらしい)
現在でも、あの大型テーマパークでさえ人材不足に困ってるというのだから相当な問題だ。
当店の場合。求人に応募はしてくるものの、面接には平気で来ない。
雇用時にした約束を平気で破る・・という残念な人ばかり。
もちろん、人を見る目が無かった私にも責任はある。
応募してきた人を全て雇う必要は当然ない。
しかし、短時間の面接だけでその人の本質を見抜くのは大変難しい。
今まで、かなりの数の人を面接してきたが「この子は良さそう」と思っても全然ダメだったり、逆に「これはダメそうだけど」と思った子が想定外に良い人材だったりする。
面接時だけ上手く取り繕うなんて簡単だ。
これは企業側も求職者側もそう。
だから、なるべくお互いにいい顔をするんじゃなく、ありのままを出しましょうという提案をしている。
だって、化けの皮はすぐに剥がれてしまうもの。
だから、ウチでは仕事内容をキチンと話すし、決して楽ではない事やマイナスになるような事も隠さず説明する。
それがミスマッチを減らしお互い時間のムダにならずに済むようにする為だ。
なので、出来ないなら出来ないと、はっきりその場で言ってくれればいい。
それであれば、お互い被害を出さずに済むのだ。
でも採用になり研修に入ってしまうと労力や時間が取られてしまう。
ここまできたからには、しっかり仕事をやり遂げてもらうしかない。
しかし、人材不足というのは正確な判断の基準を狂わせる。
今までなら採用しなかったような人材でも多少の事には目をつむって採用してしまおうという気持ちが起こる。
これが、大きな間違いになるのだ。
どんなに厳しい状況でも妥協はしてはいけないのだ。
妥協すると結局後々につけが回ってきて色々なムダが発生するのだなと最近学んだ。
事業をする上で人材は永遠のテーマ。
他人をコントロールするなんて事は出来ないので、こちらの思う通りにはならない。
が、事業を拡大するには人材が必要不可欠。
努力も必要だが運も必要。
出来る事をコツコツやるしかない。
一緒に頑張ってくれる仲間を募集してます!