ブリーダーという職業 | ワンニャンホンポの生体入荷情報!!

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皆さまこんにちは、お久しぶりですニコニコニコ

 
今日は我々の日々のお仕事でもあるブリーディングについて詳しく書いていこうと思いますほっこりほっこりほっこり
 
 
 
 
 
 
 
 
かわいいですね~笑い泣き笑い泣き笑い泣き
当店のピンプクの赤ちゃんです…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
24時間ポメラニアンのブリーディングを考えて交配に交配を繰り返し、やっと目指したポメラニアンが出来ました
 
ここまで来るには苦労と苦悩の連続…でもこのクオリティを作れるようになりました
 
このポメラニアンこそ、我々の目指したホワイトポメラニアンですニコニコニコ
 
これからはこのクオリティのポメラニアンを安定して量産出来るようにさらに精進していきます
 
 
こういうかわいい子犬を生産するお仕事がブリーダーです
 
ペット産業の市場規模は1兆5千億円ほどあります
 
 
 
他業種と比較すれば、ホビーや航空機産業、新聞より少し小さく、タクシーやスポーツ用品、漁業やバスより市場規模は大きな感じです…
 
ひとくちにペット産業と言ってもそれはそれは多岐に渡ります
 
ペットショップはもちろんですが、ペットフードメーカー、ドッグカフェやドッグラン、ホテル、獣医、トリマー養成学校などなど、ペットに関連する全てですニコニコニコ
 
それらの産業を産み出してる原点はなんと言ってもブリーダーです
 
日本にブリーダーという職業が無ければ子犬は産まれてきませんので、ブリーダーが居ないと1兆5千億円のペット産業は全て無くなり消失してしまいます
 
同時にこの国から犬が消えます滝汗滝汗滝汗
 
子犬の輸入はコストや検疫で現実的にほぼ難しく現実的では無いために我々日本人は国内で飼育するペットを国内で生産するしかありません
 
ブリーダーという職業はペット産業が国内で成立している以上必ず存在をし続ける職種とも言えますニコニコニコ
 
 
 
 
 
 
南阿蘇の白川水源ですほっこりほっこりほっこり
 
皆さんは水源地に行ったことありますか!?
 
わたくしは水源地巡りが大好きで、どこか旅行行けば必ず近くの名水を検索します
 
南阿蘇には阿蘇山の恩恵で非常に水量豊かな水源がたくさん存在いたします
 
その中でも白川水源は非常に有名で、もちろん水を汲み放題です
 
水源から湧きたての水を飲むと地球のエネルギーを体内に吸収した気持ちになり、とても心身ともに清浄された気分になります
 
ブリーダーとは水源とよく似ていて、ペット産業の源流になります
 
ブリーダーが生産した子犬から様々な業態の産業が生まれ雇用を産み出し、そして多くのペット愛好家のもとへ届けられます
 
そしてその愛好家達に支えられペット産業が成り立っています
 
そのブリーダーですが、一般のペット愛好家の皆さんにはあまり馴染みがない存在かもしれません
 
一体ブリーダーとはどんな人達が居てどのようにお仕事をしているのでしょう!?
 
今日はここら辺を詳しく書いていきますニコニコニコ
 
このブログのフォロワーさんには、ペット産業に従事しておられる方もたくさんいてます
 
獣医さんやショップを経営している方もフォロワーで居てますし、よく知り合いのブリーダーさんからブログ見たよ…とかも言われたりもします
 
なので余り赤裸々に書くと反発もあるかもしれません…笑
 
まず、日本国内のブリーダーの大きな特徴ですが、非常に高齢化が進んでいて中心となってブリーディングしているのは団塊世代手前の50代後半から60代後半までの方々が非常に多い印象です
 
加えて、20代のブリーダーは皆無、30代も非常に少ない印象です
 
これは、林業や農業、漁業や酪農などと共通している問題ですがブリーダーもまた現役世代の高齢化、次世代を担う若い世代が居てない状態です
 
一線で活躍しているブリーダーの多くは30年以上ブリーディングしている方も多く見受けられます
 
これら高齢ブリーダーはいずれ現役を引退いたします
 
近年、犬の飼育頭数が猫の飼育頭数に追い抜かれた…等のニュースを聞いたことないですか!?
 
猫は犬に比べ、飼育コストが犬の半分だから猫の飼い主が増えた…また、猫は多頭飼いが多い…とか、いろんな事言われてますが、実は一番大きな要因があります
 
これは子犬の生産数が年々減り続けてるという事実です
 
その事により猫のほうが飼育頭数が逆転してしまったんですね…
 
この傾向はこれからも顕著に出てくると思いますし、合わせて子犬の価格は上がり続けていくでしょうえーんえーんえーん
 
ペット産業、ブリーダー以下の業態は比較的屋台骨がしっかりしていて、資金も豊富で成長もしてます
 
が、それを一手に支えるはずのブリーダーは非常に高齢で資金力もそれほど無く脆弱でもろく崩れやすい個人の集まりです
 
束にならない、組織もない、自我が強く、扱いにくい、何とも自由な集団で、そしてもろく、弱く、高齢の集団が1兆5千億円の頂点、原点に居てるのが未だに信じられないですポーンポーンポーン
 
これは、知られざるペット産業の大きな大きな弱点と言っても間違いないと思いますえーんえーんえーん
 
ここの問題点を解決しなければやがてペット産業は必ず衰退をし、市場規模が縮小していくでしょう
 
コロナ禍でペット価格は高騰していますが、供給が全く追いつかず、現在もその価格は高止まりしています
 
オークションの出現により、ペットショップは安易に子犬子猫を仕入れることが出来るようになりました
 
結果、良くも悪くも生体販売するペットショップが増え続けてその勢いは未だに衰えません
 
皆さんの近くでも、新しい複合型ショップが出来たら必ずその一角にペットショップが入っていると思います
 
お店は増え続けて、ブリーダーは減り続けるからこそ、価格が上がり続けます
 
 
 
 
 
 
 
ペット価格の移り変わりです 
これは一目瞭然ではっきりわかります
 
上は2006年に仕入れたポメラニアンの伝票です
下は2020年に当店がオークションに出したポメラニアンの価格です
 
いずれも卸売り価格です
 
15年の時を経てポメラニアンの卸売り価格がこれ程上がりました
 
個体差等々、一概には言えませんが2005年当時はポメラニアンの卸売り価格は2万円~5万円、2020年になると、我々のポメラニアンでも25万円~35万円ほどになります
 
長い時間の中で比べると非常に解りやすく子犬価格が上昇しているのがわかると思います…
 
今、生体価格がこれだけ上昇しましたが、裏を返せば15年前はこんな価格で流通していたのです
 
その当時のブリーダーは長い間ブリーディングをしてきてやっと陽の目を見たことになります
 
犬を苦労して出産させ、兄弟犬全部売っても10万円にもならない時代が長く長く続いたんですね…
 
まあ、辞めますよ、合いませんからアセアセアセアセアセアセ
 
それでも、好きな人達が残ったのと、合わないなら量産して合わそう…という人達が残りました
 
この、量産型ブリーダーこそ、いわゆるパピーミルと呼ばれるブリーダーの施設です
 
この一部の大迷惑なブリーダーのお陰で、ブリーダーの風当たりが厳しくなり、いつしかブリーダーイコール悪…という社会的雰囲気が生まれてきました
 
こうした背景では、とても次世代を担う若手が手を挙げブリーダーになろうとはしません
 
こうした悪徳ブリーダーの悪徳商法を規制するために出てきたのがブリーダーの数値制限です
 
この数値制限は今年6月から施行される動物愛護法にて改正されます
 
当初ブリーダー1人に繁殖犬15頭という改正案でしたが、時限措置により1人あたり25頭になりました
 
一年後に5頭減り20頭、二年後に10頭減り15頭となりました
 
わたくし個人の意見としては15頭で良かったんじゃないか?と、思ってます
 
やはり、強い規制の中でしっかりと法律を守ったブリーダーのみがこのお仕事に従事をし、世間にも認知され、堂々とブリーディングしたほうがこの業界の為にも良いのではないか?と思うからです
 
でも3年すれば一人15頭の時代がやって来ます
 
既存のブリーダーはそれに向けしっかりと準備をしなければなりません真顔真顔真顔
 
当初、15頭の数値制限に決まれば、ブリーダーの半分は廃業をし、子犬価格が1頭100万円の時代が来る…と言われてました滝汗滝汗滝汗
 
これにはわたくしは懐疑的に思ってました
 
一人15頭になれば、業界はブリーダーが居なくなるぞ❗廃業するぞ❗子犬価格が暴騰するぞ❗と、声を上げてましたが、わたくしの知り合いのブリーダー、またその知り合いのブリーダーの中で廃業を検討してる人なんて誰一人居てませんでした
 
それもそのはず、コロナ禍の価格高騰でブリーダーはやっと春が来た❗バブルが来た❗と大盛り上がりです…笑
 
そんな甘い蜜を吸った人達が辞めよう、辞めるわ…なんて絶対あり得ません
 
この価格高騰がいつまで続くかは誰にもわかりませんが、この高騰の恩恵を受けれる人達は今現在、稼働中のブリーダーのみになります
 
この人達は、苦労して暗黒時代を生き抜いてきたブリーダーが多く居てますから、それを間近で見て居てなんとも微笑ましくそして喜ばしい光景に映ります
 
何々がなんぼで売れた❗とか言って喜んでる姿を見るとこっちまで喜んでしまいます
 
それも自分たちもこの恩恵を受けれる最前線にいるからかもしれません
 
ブリーダーは良い生体を作って、いい評価を受けると素直に嬉しいものです
 
今現在ブリーダーの人達は本当に儲かっていることは間違いないと思います
 
それでも、ブリーダーが不足していて供給が追い付いていません
 
これだけ儲かるなら新規参入でブリーダーが増えてきてもいいと思いますがなかなか若手選手が出てきませんぐすんぐすんぐすん
 
鼻息が荒いのは既存ブリーダーのみで、新規ブリーダーが出てこない理由とはなんなんでしょう⁉️
 
この現状を体感してる自身からすればブリーダーは大変な仕事ですが、それに対して返りがマーケットでしっかりと確立してますからオススメ出来ます
 
でも、新規参入しようとすると、まず犬を揃えるコストがもう半端ないぐらい高騰してます
 
メス犬1頭30万円ほどで集められたとしても30頭で1000万円近く要ります
 
そこから育て上げ生産出来るまでに一年…
 
しっかりとした赤ちゃんを産む保証もありませんし、非常に高いスキルが要求されます
 
新規参入しようとすると結構高いハードルかもしれませんアセアセアセアセアセアセ
 
通常、こうした次世代を担う若手というのは誰かブリーダーの元で従事をしていて、スキルを身につけ、独立…というのが本来王道だと思います…
 
実はこの王道のスタイルが今は激減、ほぼ崩壊していますアセアセアセアセアセアセ
 
以前は割りとブリーダーも人材を受け入れブリーディングを雇い入れたスタッフと共に協業していました
 
いつの頃か、コンビニのバイトスタッフが店舗のアイスクリームの冷凍庫に入ってる写真など、寿司店のバイトスタッフがゴミ箱に捨てた魚を取り出し捌いて客に出したり、そんな動画がSNSで投稿され、炎上をし、社会現象になりましたよね?
 
バイトテロとまで言われたものです
 
この頃辺りからブリーダーはこんなバイトスタッフがもし自分たちのとこに居たら?もし、自分たちのブリーディング環境をバイトスタッフが勝手にSNSで投稿されたら?これは本当に恐いことだ…と、いう風潮になり、より殻に閉じこもり始めました
 
そもそも、誰に見られても問題ないブリーディング環境ならそういう心配もないでしょうが、大抵そうはいきません
 
だいたいのブリーダーが見せたくない場面などを持ち合わせてると思います
 
そういう場面を湾曲をし、悪意を持ってSNSに投稿されたら溜まったもんじゃない…それなら下手に人を入れず身内でやろう…となるのですガーンガーンガーン
 
これではダメですえーんえーんえーん
 
隠れてこそこそブリーディングをすること自体がブリーダーへの偏見に繋がるので、結果として自分たちで自分の首を締めていることになります
 
当店は危機感を持ってこの流れを見ていますから、親犬や飼育環境などには恐らく他のブリーダーより意識レベルが高いと思っています
 
いつでもお客様に親犬をお見せ出来るよう、日々トリマーが親犬のお手入れをしています
 
繁殖だけで使う犬とは考えておらず、ペットとして飼育をしストレスを出来るだけ掛けないブリーディングを目指しています
 
1人15頭の数値制限…根拠はわかりませんが、日常的に親犬たちの面倒を見ていると、いろいろ仕事が増えていきます
 
仕事中、あっ、この子のお尻汚れてる…とか気が付けばもつれてた…とか、ケンカをして出血した…とかもあるでしょう
かと思えば食べたものを戻してみたり、それを他の犬が食べにきたり…いらんもんを食べてたり、身体中がおしっこで濡れていたり…と、ありとあらゆる対処しないといけない仕事が同時多発的に出てきます
 
たくさんのスタッフが居れば対処出来ることも自分だけなら対応出来ずに、後でやろう…となるわけです
 
その後でやることが増えていき、やがて何も出来ずにどんどん崩壊していきます
 
ブリーダーは日常にこうした種があちこち落ちていてそれを怠るとたちまち手がつけれなくなり、いわゆるパピーミルみたいな飼育環境にすぐになります
 
こうしたことを物理的になくすには、スタッフを増やすか飼育頭数を減らすしかないんですねショックショックショック
 
1人15頭…誰が考えたか知りませんが割りと的を得た数値だと思います
 
それぐらい親犬たちの管理は大変だと自分たちがやっていていつも感じますニコニコニコ
 
自己利益の為に増やして増やして、そして崩壊…可哀想な親犬たちの写真を見ると我々でさえ心が痛みます
 
そうしたブリーダーは本当に一刻も早く退場をしてもらって健全なブリーダーが本来の仕事が出来、社会からちゃんと認知をされリスペクトされ堂々とこの仕事に従事出来る日が来ることを願っています🎵
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ブリーダーは24時間休みなしです…
 
お産はいつ何時やってくるかわかりません
 
お産にしっかり立ち会い、頑張ってる親犬たちのサポートをしてあげないといけません
 
想定外のことがこれでもか、これでもか…と襲ってきます
 
対処するには、その想定外を対処したキャリアを持つのが一番です
 
それがやがてブリーディングへのスキルとなり、失敗が少なくなっていきます
 
どんな赤ちゃんだって、どんな時でも助けてあげたいですがブリーダーをしていてこれを100%出来るブリーダーは絶対に存在しません
 
必ず悲しい現実にぶち当たりこれらを乗り越えていかないといけません
 
出産時に子犬を死なせてしまうと想像以上に辛く、脱力感が襲ってきます
 
ブリーダーにとり赤ちゃんを死なすことは収入が絶たれることですからその意味に於いても苦労をして自分は何をやってるんだろう…という思考になります
 
 
育たなかった時どんなことが出来たのだろう…常に考えさせられます
 
 
 
 
冷凍の初乳です
 
母乳の冷凍は常にストックをし、いつでも使えるようにしています
 
赤ちゃんは弱ったら助からないので、弱る前に弱りそうな赤ちゃんを見つけ出し対処しないと助けれません
 
これも24時間監視してお母さんが産んでくれた小さな命をお母さんと共に育てていきます
 
子犬価格の対価は非常に難しいですが、ブリーダーはその小さな命の為に必死になり自己を犠牲にしてお仕事をしている方が大多数です
 
もし、ブリーダーに興味があるならわたくしは持っている知識のその全てをお教えいたします
 
ブリーダーにしか見れない素晴らしい光景がそこにはありますニコニコニコ