イランカラプテ!(アイヌ語でこんにちは)
おととい6月21日は夏至でした。
夏至だからといって何か飾り付けたり、特別なものをいただいたりすることは私の周りではないのですが、
一年で一番昼が長い日ということにはちょっとわくわくしてしまいます。
日本全体を見ても、夏至の祭りというものは少なく、
広く見ると二十四節気のひとつ半夏生(夏至の11日後)などはありますが、大々的に祝う地域は少ないようです。
アイヌの人たちも同じくだったようですが、
「オプシヌプリ」という夏至に関連の深い場所があります。
参考までにニュース記事を貼っておきますね↓
夏至の風景 平取二風谷のオプシヌプリに夕日すっぽり|ニュース|苫小牧民報電子版 (tomamin.co.jp)
オプシヌプリは二風谷にあるぽっかりと穴の開いた山のこと。
人工的なものではなく偶然穴が開いたそうなのですが、
夏至の前後数日間のあいだには夕陽がちょうどこの穴にすっぽりと収まり沈んでいくという自然の神秘をみることができます。
(スタッフから写真を提供してもらいました。綺麗です!!)
オプシヌプリの伝説という話も残されているのですが、こちらは特に夏至に関係しているわけではありません。
オキクルミカムイという神様が矢を放ったところ山に穴が開き、
それを見ておそれたアイヌの人たちの争いが収まった…というお話。
かつて二風谷のアイヌの人たちが、夏至の時期にここに太陽が沈むことを意識していたか、
何か意味を感じていたかについてはわかりませんが、
きっとこの美しい偶然に何かを感じていたのだろうなあ…と思いを馳せます。
平取町のふるさと納税で、このオプシヌプリの伝説を町民有志が版画の絵本にした作品もあり、
アイヌ語についても学べる内容になっています。
北海道立図書館など数は少ないですが道内のいくつかの図書館にも収蔵されています。
記事の終わりに当店でも大人気のガチャガチャで手に入るハンドタオルを添えて。
こちらは「チュプ」、太陽にインスピレーションを得ての模様です。