詳しくはプロフィールをお読みください。

  

 

母が亡くなってから、街の景色は何も変わらず、当たり前のように動いている。

 

僕は全ての景色が灰色に見えた。

無気力、無感情、もはや人生の希望など何もない。

 

寝ている時以外は母のことが頭から離れない、恐怖と不安と絶望で支配されていた。

 

自殺した魂は彷徨うのか?

お母さんはやってはいけないことをやったんだ。

 

江原さんが自死遺族に向けた本を購入し、読んだりしてみたが、

自死した魂は長い間暗闇の世界を彷徨います。

人生はあっと言う間、残された人達はいつまでもくよくよしていられませんから、気持ちを切り替えてしっかりと生きてください的な事が書かれていた。

 

ハッキリ言って母のした行動は許せるものではなかった。

何度か自殺未遂を繰り返し、あれだけ、それだけは絶対にやるな!と散々言ってきたが、

結局最後にはやってしまったんだんだから。

 

呆れるを通り越すと言っても、その呆れた相手はもういない。

 

なんだよ、俺達の声は届いていなかったんだ、自分さえ楽になればいいんだ。

残された俺たちのこと考えてなかったんだという裏切られた感覚にもなった。

 

娘が生まれてから希望に溢れていたあの頃の俺はどこに行ったんだろう、もはや人生に何も希望も持てなくなった。

 

でも愛する娘と妻を守らなきゃいけなかったから、どんな辛くても生きていかなければならない。

仕事を休むわけにはいかない。

 

寝ている時、いっそのこと、このまま目が覚めなければいいのにな!

 

それでも僕は母の魂はどうなっているのか、色んなことを調べて続けた。

 

YouTubeの動画に自殺した魂は救うことはできません、それよりも憑依される可能性があるので注意してください。

なんて動画をアップしているスピリチュアリストもいた。

 

そうか僕は自死遺族になってしまったんだ。

 

気晴らしに旅行にでも行けば変わるのだろうか?

GoToTravelで娘を連れて山梨に旅行に行ったりもしたが、面白い訳がない。

大好きな旅行が逆にトラウマになってしまったんだ。

楽しいはずの旅行が、何故ここに母がいないんだとホテルで一人でシクシクしないていた。

 

楽しむ余裕なんて何もあい、何をやっても辛い生き地獄のような日々。

 

2020 12/21

仕事の帰りに電車の中で、自死遺族、スピリチュアルと検索をしてみた。

 

誰だかわからない、スピリチュアリストなのか、こんなことが書かれていた。

①自殺した魂が皆、反省部屋に行くわけではない。

②鬱病での自死の場合、案内役がすぐにフォーカス27のヒーリングルームに連れて行ってくれる。

 

そんなことを言う人もいるんだと、妙に安心して帰路についた。

 

ところでこのフォーカス27ってなんなんだろう?

 

 

2020 12/22 その日の夜に不思議な夢を見る。

母と僕と、母方の祖父3人で病院の駐車場のようなところ歩いている夢。

母方の祖父が夢に出てきたのは初めてかもしれない。

夢の中で歩いている最中にオナラをしたみた。

「ブゥぉー!」祖父が「ハハッ」っと笑った

 

そして生存している母の妹が笑顔で車を運転しながら迎えに来た、後ろに5年前に亡くなった母方の祖母が後ろに乗っていた。

 

そして目が覚める。 

 

母方の祖父は今から30年前の僕が小学1年の時に亡くなっており、着ている服、肌の質感から妙にリアルで不思議な夢だった。

 

この夢をLINEグループで兄弟達にシェアしたのだが、スルーだった。

 

母方の祖父は僕が人生で初めて体験する人の死だった。

 

亡くなった時は鼻の穴に綿が入っていて、脱脂綿を水き濡らして何度も水をあげた記憶がある。

 

母方の祖父はとても愛に溢れた人で、体の雰囲気から服装まで今でも鮮明に覚えている。

 

翌日にもう一度、昨日見たブログを見てみた。

書いていたのは、ブルース・モーエンって人のトレーナーらしい。

 

そこからブルースモーエンってどんな人なんだって興味を持つようになった。