毎日、認知症の方と関わっていて

その方たちの感性に驚くことがあります。

 

認知症の方は、物忘れがひどいのではなくて

物覚えが悪いと思っています。

 

そして、記憶と感情は別です。

新しいことを記憶するのは難しくても

自分の感じた感情は記憶します。

 

なので、適切でない対応をされて

嫌な気分になったとき

そのスタッフの顔と嫌な気分

というのは記憶されます。

 

ただ、何をされたとか

なぜ嫌な気分になったのかとか

そういうことは覚えていません。

 

でも、そのスタッフを見ると

嫌な気分は覚えているので

介護拒否をしたりします。

 

もう一度言いますが

物覚えが悪いだけで物忘れはひどくありません。

だから、もし覚えたことがあれば

忘れないのです。

 

たとえそれが、誤解であっても

一度記憶されてしまえば

書き換えることができないのです。

 

日々、そのことは肝に銘じていて

あらぬ誤解を記憶されないように

気を付けています。

 

そして、感情とともに感性もすごいと思っていて

理屈が通じない分、感受性が豊かです。

スタッフの機嫌の良し悪しなんかにも

すごく敏感に反応される方もいます。

 

認知症の方は記憶することが難しくても

何も理解できないのとは違います。

記憶と理解は別物ですから。

 

ときに、すべてお見通し

ということがあります。

 

最近、私がいろいろと上手くいってなくて

メンタルもボロボロになっていたのですが

仕事は好きですし、利用者さんと関わっていると

元気になるので、楽しく仕事をしていたつもりでした。

 

一応プロとして、笑顔を絶やさず

利用者さんの前では元気いっぱいで。

といつも通りふるまっていたつもりですが

 

ある方から

「先生、疲れてる?」

と言われました。

 

いやぁ~~めちゃくちゃショックというか

恥ずかしいというか

私としたことが。。。。と思いました。

とりつくろえてなかったんですね。

 

「あ、ごめんなさい。ちょっと考え事してた。」

とごまかしたのですが

多分、ごまかせてないですね。

 

人に触れる仕事なので

自分の体調やメンタルまで

万全でないと、タッチの仕方や

圧のかけ方にまで差が出てしまって

敏感な方には伝わってしまいます。

 

特に話すことができない寝たきりの方には

言語的なコミュニケーションが取りにくい分

なんていうか、私が発する微妙なオーラまで

察知されることもあります。

 

なので、その方にはいつも正直に

プライベートでこんなことがあってとか

ちょっと寝不足でとか

返事はないですが、ずっと話しながら施術します。

心配そうに手を握ったり、頭をなでてくれたりします。

 

認知症の方も、寝たきりの方も

何もわかってないと思うのは大間違いで

むしろ、私たちよりよくわかっているかもしれません。

全部ばれています。

 

 

今日もありがとう。