私の母は、私が勤める施設にいます。
もう2年近く前になりますが
それまでにも、認知症がかなり進んでいて
父1人では無理になったので
入所することになりました。
そこから、いろいろ大変なこともありながら
今は穏やかに暮らしています。
身体は元気で、食事もトイレもお風呂も
誰かに見守られながら、一人でできています。
それでも、認知症は静かに進行しています。
仕事中の私に出会うと
入所したての頃は
「あんた、何してんの?」
と言ったり
「みんな(私の子供たち=自分の孫たち)は元気か?」
と言ったりしていました。
それが、会話のバリエーションがなくなってきて
こちらから「元気?」と声をかけないと
「元気にしてるで。」と返事ができなくて
自分から、私に声をかけることはなくなりました。
私に会ったときには
いつもうれしそうに、近くにいるスタッフに
「私の娘やねん。下の子。」
と紹介してくれていたのに
いつのまにか、それもなくなりました。
そして今日はとうとう
私の名前がわからなかったのです。
近くにいるスタッフに
「これ誰?」と聞かれると
「あけみちゃん。」と言いました。
あけみちゃんというのは
自分の妹の名前です。
私が身内だという認識はあったのですが
私が下の子(=次女)なので
次女=妹=あけみちゃん
になってしまったのでしょう。
よく面会に来られたご家族様が
自分の名前を忘れているといって
ショックを受けられるのですが
私は、そこまでショックではありませんでした。
職業病なのか
冷静に、今の認知症の進行度合いを観察してしまいます。
そのうち、何もかも忘れるでしょう。
それでも、毎日穏やかに暮らしてくれたら充分です。
施設の皆さんに、協力していただきながら
近くで最期まで見届けられたら、それでいいです。
今日もありがとう。