私は、以前書いた通り
高齢者の施設で作業療法士として働いています。
リハビリと言えば
機能訓練というイメージが強く
歩行練習とか、筋トレとか
そういうことがメインになりがち。
作業療法士の活躍する場所として
精神科の病院なんかでは
機能訓練をがっつりというよりは
手作業とか、余暇活動と思われがちな
活動をメインにする場合もあります。
私が就職するまで、その施設では
機能訓練が8~9割という印象。
もちろん、私もほとんど機能訓練をしていましたが
ここ最近、なんとなく作業活動が増えています。
それが、私一人がんばっているわけではなく
理学療法士の先生方が、リハビリの時間に
創作活動をメインにやったりしています。
今日も、手作業をしようと思って
リハビリ室に行くと
運動をするプラットホームはがら空きなのに
作業のテーブルが満員で座れないほど。
楽しんで(遊んでいて)リハビリになるなんて
「めっちゃ楽。」
と思われるのは、ちょっと違うのですが
高齢者の方の意外な一面が見れて面白いです。
今日も、わらじの材料が出てきたので
97歳の方に見せてみると
車いすに座ってる方が、いきなり靴を脱いで
目の前の台に足をあげて
足の親指に、その藁をかけて編み始めました。
そんな器用な体勢に、手伝わずになれるなんて
周囲のスタッフもびっくりです。
普段、ぼーっとしている方なのですが
とてもイキイキとして、あれこれ説明しながら
あっという間に、片足分を編み上げました。
運動療法をしているだけでは
見られない一面で、こちらも勉強になりました。
これからも、少しずつ楽しみたいと思います。
今日もありがとう。