高齢者の施設で働いています。

 

 

認知症の方もいますし

あちこち体の悪い方もいます。

 

 

もっと元気になりたいと、ご自分の意志で

施設を利用されている方もいれば、

ご家族の都合で(つまりご本人はあまり理解されないまま)

利用されている方もいます。

 

 

そんな方々と関わっている中で

まぁぶっちゃけて言えば

 

こうすればもっと元気になれるのに。

と、何かアドバイスをしても

いろいろな言い訳をして

そのアドバイスを聞き入れない方も多くいらっしゃいます。

 

 

もっとよくなりたいと、少なからず思っているわりには

今のままがいいんですね。

 

 

このあたりの矛盾は

私自身、なかなか受け入れにくいこともあり

正直、イラっとしてしまうこともあります。

 

 

たとえば、ダイエットをしたいと思っているのに

ケーキを食べるとか、運動は嫌とか

でも、痩せたいと思っている。

 

そういうのに、ちょっと似てるかもしれません。

 

 

あっちが痛い、こっちが痛い

と言いながらも、よくなりたいと本当は思ってない。

あっちが痛い自分を、なぐさめてほしいと言うか

かまってほしいと言うか。

 

よくなったら、誰もかまってくれなくて

全部自分でやらなくちゃいけない。

 

潜在意識で、そう思ってるのかもしれません。

 

 

それがいいことかどうか、そういう話ではなくて

今の時点では、その人の世界の中で

それが正義なんですね。

 

その世界からはみ出さないことで安定を保っている。

そんな感じなのかな。

 

 

その人のその世界の、その中の正義。

何を選ぶのかは、その人の自由だし

他人から見て、もっとこっちのほうがいいのに

と思うことがあったとしても

 

それを選ぶことが、その人の世界の中でしんどいのであれば

それは、他人がとやかく言うことではないのかな。

その人自身が幸せなら、それが一番だよな。

って、そんなことを思いながら、今日も仕事を終えました。

 

 

今日もありがとう。