「忘れること」=「いけないこと」ではない

〜【忘れる力】を身につけよう〜






「忘れること」


「いけないこと」


と思い込んでいませんか?


たしかに、私たちは子どものころから、忘れないように仕込まれてきました。

小学校ではときどき持ち物チェックがあって、ハンカチなどの忘れ物があると叱られました。

小中高と学校では歴史の年号や元素記号の順番など、語呂合わせをして必死に覚えました。

大人になっても、社内試験や業界試験などの連続で、とにかく覚えることだらけ…。

つくづくトホホな人生なのです😂。


でも、人生で忘れてはいけないことなんて、どれほどあるのでしょうか? 

スマホのパスコードだって、指紋や顔認証にすれば覚える必要はなくなります。

人生の8割はどうでもいいこと。 
 
なのに、そのどうでもいいことに埋もれて、本当に大切なものが見えなくなっていることのほうが問題なのではないでしょうか?





■人間の脳は忘れるようにできている



そもそも、人間の脳は忘れるようにできています🤣。

記憶の過程には、記銘(きめい。情報を覚えること)、保持、想起(情報を思い出すこと)、忘却という流れがあります。


■【記憶の四過程】


記銘→保持→想起→忘却





せっかく保持した記憶も取り出す必要がなければ、忘却のお蔵にしまわれます。

人間の「忘れる力」は、AIには決して真似ができません。

AIは膨大な記憶を蓄積し続けることしかできないのです。

そこから大切なエッセンスを拾い出すには、膨大な計算を繰り返す必要があります。

忘れてもいいことを忘れられるというのは、むしろ、記憶という機能の大事な要素といえるでしょう。

人間の「忘れる力」は、時間や価値観、ときには意志というふるいにかけて、ものごとを取捨選択する力です。

「忘れる力」を上手に利用すれば、生きるのがうんと楽になり、停滞していたものが動きだします。

不安やこだわりを手放す、考え方を切り替える、仕切り直す、別の方法を探す、棚上げする、これまでの視点を捨てて新しい視点をもつ、他人や自分の人生を許す、水に流す……みんな同じく
「忘れる力」を根っこにしているのです。





昨日のメールは、朝から、ネガティブな内容になってしまい、多くの方々にご心配をおかけしましたが、
大得意の「忘れる力」(忘却力)を駆使し、見事に復活することが出来ております…🤣



■「忘れる力」は生きる力



私の【忘れる力】は年々パワーアップしてきたように思います(笑)。

悲しみも怒りも、なんでもかんでも忘れられるようになってきました。

ちょっと忘れすぎて、ときどき人に迷惑もかけますが、「忘れる力」は、まちがいなく、生きる力になっています。

忘れることは決して悪いことではありません。

こわがったりする必要もないのです。   

むしろ、忘れることで、新しい生き方をつくれる可能性があります。

とりわけ、人生の後半戦が始まった50代からは、重くのしかかっているものを忘れ、自分を縛っているものを忘れ、自分にとって本当に大切なことを確認するためにも、積極的に忘れることが大切なのではないでしょうか。

「忘れる力」が、心を軽やかにし、滞っていた人生を好転させてくれるはずです。

皆さんも、いろいろと忘れてみませんか?

楽になりますよ…🤗


今日もイイ日だ!

今日もイイことが

ありそうだ!


以上