日を追うごとに深刻化しているように見えるコロナウィルスの影響で、週明けからのコンクールの開催が見送りになりました。
見送りの事実を知ったのは、まさにコンクールクラスの真っ最中でした。
知った瞬間は、一瞬、頭が真っ白になりました。
私には、絶対にこのコンクールでやり遂げなければならないことがあったからです。
悔しくて、悲しくて、そして、自分の無力さを思い知らされて。
まだ何も知らずに、一生懸命、頑張っている子供達に伝えなければならないのが、本当に辛かったです。
1人の生徒がこのコンクールを最後にお引越しをすることになっていました。
とてもゆっくりゆっくりと前へ進む子で、なかなか思うように踊れなくても、地道に2年間、同じ踊りに取り組んできました。
愛花から出る最後のコンクールとあり、私も最高のパフォーマンスをしてもらいたかったし、本人もその気持ちを強く持ち、よく私のプッシュに応えてくれていました。
その日も「色々あるけど、あとは最後のポーズだけだね!」とフィードバックしたその直後のコンクール開催見送りの知らせでした。
どうせ私なんて、努力してもみんなのようにうまくいかない・・・と考えがちな彼女。
この出来事で、その考えに拍車がかかる事だけはしたくない。
さて、そのためには?必死で頭を巡らせました。
よし!やっぱり舞台に立たせよう!最後まで踊り切って、送り出そう!
そう覚悟を決めて、会場探しをしました。
でもこのご時世、公共施設は空きがあっても新規予約は受け付けてくれません。
半分、諦めていた頃、ふと、娘のピアノの先生が所有しているホールを思い出しました!
早速、ご連絡を取ってみたところ、月曜日の午後ならば使用可能と言ってもらえました。
せっかくなら、見送りになった3人だけじゃなく、先週コンクールを終えた2人も、昨年末からコンクールクラスとして頑張ってきた仲間としてみんなで舞台に立たせようと計画を進行しました!
そうこうしていたら、幼稚園のホールをお使いになりませんか?日曜日なら園児も不在ですので、何時でも大丈夫ですか?と、またしてもありがたいお申し出をいただきました!
日曜日なら、ご家族全員が見に来ることができる!という事で、急遽、幼稚園のホールにての開催に予定を変更しました。
床がバレエ向きではないので、いつもお世話になっている舞台スタッフさんに、リノリウムの運搬&設置撤収の連絡を取ると、快くすぐに対応してくださり、今日はビシッと敷いてくださいました。
5人のご家族の方々等が、マスク、消毒、換気と新コロ対策を整え、見に来てくださいました。
上演時間15分(笑)
5人とも、緊張しながらも、今の精一杯のパフォーマンスを披露できました
急遽、本日、20分間で振りを落としたフィナーレも、バッチリ決めてくれました


サプライズのお花なプレゼントもいただきました
今日の本番前の挨拶を考えていて、出てきた言葉が
「舞台人として
例えその舞台ができなくなるかもしれなくても
その瞬間まで最高のパフォーマンスを見せるための最大限の努力をする
それが舞台人」
でした。
どんなに努力しても、どうにもならない事も、どうにもならない時もある
それでも前を向いて進もう
ほら、こんなに一緒に歩いてくれる人がいるじゃない
こんなに応援してくれる人がいるじゃない
喜んでくれる人もいるじゃない
諦めずに前を向いて行こう!
改めて人の温かさに気付かされた新コロパニックでした
まだまだ上手になって、リベンジいたしましょうね
宜しければ、5人の頑張りを見届けてやってください
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