木の家と、木造施設と。 | ainohablog

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相羽建設の広報ブログ

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ここ数年、相羽建設ではお客様の木の住まいの建築だけでなく、地域の木造施設として羽村市のまつぼっくり保育園さんや杉並区の老後介護施設、八王子の大学セミナーハウスの食堂棟など、地域の人が使う施設を木造で建てさせていただく事例が増えてきました。普段は木造住宅を建てている大工さんや職人さんたちが、住宅で培ってきた技と、地域の木材をつかって地域の人が使う施設を建築する。
そして今、地域の工務店が木造施設を建築する流れが全国的にも増えてきています。

 

その多くが、保育園や幼稚園といった文京施設、クリニックや歯医者さんなどの医療施設、そして高齢者の方々のための老後介護施設といった、大きくは3つの種類の木造施設となっています。広さ500平米前後の建物が多くなる中で、この木造施設建築の仕事が、僕たち地域工務店の将来の事業の柱となり、その仕事に取り組むことで、地域の人に貢献し、また職人さんたちの手仕事を生かし、その技術をつないでいくことにもつながります。

木造施設のことをもっと多くの方に知ってもらい、木造の良さや、木でつくられた施設の魅力や価値をより多くの工務店や設計事務所が学び合っていくための場をつくろう――。

そんな想いから、現在「木造施設協議会」という団体の立ち上げの準備を進めています。
工務店がそれぞれの地域に根付き、大工さんや職人さんたちと一緒に、木の家だけでなく、木造の施設をつくることで、地域や、そこに住まう人たちに貢献していくために、さまざまな発信がしていけたらと考えています。

 

 

そしてまずその第一歩として、この冬から木造施設のwebサイト設置を計画中です。
これまで建築してきた木造施設の事業者さん、やその施設で働く人たちの声を取材し、webサイトを通してお伝えしていこうと考えています。
先日取材でお話を伺ったのは、「子ども達が木の家にいるときのようにほっとできる保育園にしたい」との想いで木造で園舎を建てられた、羽村市「まつぼっくり保育園」の園長先生。保育士や栄養士、調理員の先生達と一緒に日々保育に取り組んでいる様子をお聞きしたり、保育園で働く中で先生たちが感じること、嬉しかったこと、木造の園舎で過ごす中での変化など……。日常の保育から将来の理想まで、さまざまなテーマでお話を伺いました。その中でとても印象的だったのは、皆さんが明るく素敵な笑顔でいらっしゃること。そして、子ども達や先生同士の距離がとても近いこと。
僕たち相羽建設は、いつもは「木の家や木造施設を建てる」側ですが、「木の家や木造施設をつかう」側の人たちの言葉や想い、その表情に、「はっ」と目を開かされるような気持ちになったのを覚えています。「つくること」だけでなく、そこに住む人やその場所を使う人の声を、もっともっと聞いていかねばと……。

 

 

>動画はこちらからご覧いただけます

詳しい内容をお伝えできるのは2017年2月ごろになりますが、木造施設についてや、その施設を建てたオーナーさんや働き手の皆さんの声を、ぜひ多くの方に知っていただけたらと考えています!

 

 

 

■週末、年内最後の「家づくり学校」へ

今週末12月18日(日)、「木の家づくり」について僕たち相羽建設が考える大切なことや、より良い家づくりのために必要なポイントをお伝えする「家づくり学校」の年内最後の回として、東村山市の「つむじ」にて開催させていただきます。
木の家に関心があったり、地域の人とつながりながらの丁寧な暮らしや、職人さんの手仕事にご興味がある方に、ご一緒いただければ嬉しく思います。当日はスタッフの淹れるコーヒーやお菓子なども召し上がっていただきながら、楽しい時間になると思います。ぜひお気軽にご参加ください!

年の瀬に向けてお忙しい時期ですが、風邪などに気をつけて、よい2016年の締めくくりにしたいものですね!

AIBA家づくり学校について
>詳しくはこちら

 

 

 

 記:広報部 伊藤夕歩