■フェニックス

古代エジプトの想像上の鳥で、不死鳥と訳される。フェニックスはアラビアまたはフェニキアにすみ、史家タキトゥスによれば、500年ごとに太陽の都ヘリオポリスを訪れ、生命の終わりが近づくと、香木を山と重ねて火をつけ、自らを焼き、たえなる歌声とともに死に至るといわれている。そしてその灰の中からよみがえるのが次代のフェニックスであり、同時に二羽のフェニックスはこの世に存在しない。

■フェニキア人=セム族に属する民族(カナン人)。

セム族とは西アジア・アラビア半島・北アフリカなどに分布し、セム語系の言語を用いる諸民族の総称。アラブ人・エチオピア人・ユダヤ人などのほか、古代のアッシリア人・フェニキア人などが含まれる。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教を生んだ。

■国家としてのフェニキアは現在のシリア・レバノン沿岸付近にフェニキア人が建てた都市国家群の総称と定義されている。

■フェニキアの宗教は「豊穣(ほうじょう)を祈る農耕宗教」であり、その崇拝神の名は「エル、アシェラ、バアル」として知られている。バアル神は古代イスラエルの生贄宗教の神「モレク」と同一視されている。

モレクは古代の中東で崇拝された神の名。カナンの神のヘブライ語名。男性神。「涙の国の君主」、「母親の涙と子供達の血に塗れた魔王」とも呼ばれており、人身供犠が行われたことで知られる。

ラビ・ユダヤ教の伝統では、モレクは生贄(幼児)が投げ入れられる火で熱されたブロンズ像を指し、同時にバアル・ハモンにおける子供の人身御供を意味するとされた。

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宗教への考察は「シンボル」の考察である。

フェニックス=鳥=翼。

炎=子供の犠牲。儀式。

「翼と炎と生贄」をキーワードに時代を遡ってゆくと「リリス」と呼ばれる女性神に辿り着く。リリスは旧約聖書に登場する最初の人類「アダム」の妻だという説がある。

『創世記』1章27節のくだり「神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女にかたどって創造された」(アダムの肋骨からイヴが誕生する前の節である)から、アダムにはイヴ以前に妻がいたという伝承が生まれた。この発想は、創世記2:21のイヴがアダムの肋骨もしくは脇腹から造られたという記述との矛盾を解消しようとするものであったと考えられる。

リリスがアダムの最初の妻であるとした中世の文献は『ベン・シラのアルファベット』で、8世紀から11世紀ごろにかけて執筆された(著者不詳)。それによれば、アダムの最初の伴侶となるはずであったリリスは、アダムと対等に扱われることを要求し、同じく土から造られたのだから平等だと主張してアダムと口論となった。リリスは神の名を叫んで飛び出し、紅海沿岸に住みついた。

アダムは神に、リリスを取り戻すように願った。そこで3人の天使たちが彼女のもとへ遣わされた。セノイ、サンセノイ、セマンゲロフという3人の天使たちである。天使たちは紅海でリリスを見つけ、「逃げたままだと毎日子供たちのうち100人を殺す」と脅迫したが、リリスはアダムのもとへ戻ることを拒絶した。天使たちがリリスを海に沈めようとすると、リリスは天使たちに答えて、「わたしは生まれてくる子どもを苦しめる者だ」、ただし「3人の天使たちの名の記された護符を目にした時には、子どもに危害を加えないでやろう」と約束したのである。

『ベン・シラのアルファベット』の背景と目的はよくわかっていない。この書物は聖書とタルムードの英雄たちの物語集成であり、民間伝承を集めたものなのだろうが、キリスト教やカライ派などの分離主義運動に反駁するものでもあった。内容は現代のユダヤ教徒にとっても攻撃的なものなので、これは反ユダヤ主義的な諷刺であるとさえする説もある。とはいえ、どちらにせよ、このテクストは中世ドイツのユダヤ教神秘主義者たちに受け入れられた。

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■リリスはフクロウの翼を持った姿で描かれる。

「翼と炎と生贄」は、21世紀の現在でも宗教儀式として具体化されている。この世界を経済支配している「ユダヤ金融連合」は、世界各国にいくつもの活動拠点を持っているが、例えばアメリカには「外交問題評議会(CFR)」と呼ばれる組織があり、その下部組織に「ボヘミアン・クラブ」と呼ばれる任意団体がある。(以下は資料より抜粋)

ボヘミアンクラブ・オブ・サンフランシスコは、サンフランシスコ市の北120キロメートルに位置するソノマ郡モンテ・リオに、「ボヘミアン・グローブ」と呼ばれる約10平方キロメートルの敷地を持っている。高さ100メートル以上にもなるセコイアの巨木が立ち並ぶボヘミアン・グローブでは、毎年7月下旬、2週間にわたる会合が開かれる。

内部には約3000人の会員、招待客、および従業員のための宿泊設備が整っており、モンテ・リオの人口は4倍になる。宿泊施設の多くはキャンバステントを張っただけの簡潔なものであるが、質素な木造のキャビンもある。毎日開かれる講義会、演奏会、ミュージカルおよびオペラ演劇のための野外ホールもあるほか、1000人が同時に食事できる野外食堂もある。倶楽部で行われる芸術活動は、すべて会員およびごく限られた招待客だけによるものと規定されており、倶楽部内には会員による交響楽団、声楽団、吹奏楽団およびジャズバンドがあるほか、舞台、照明、音響などだけではなく、作曲、脚本、演出などもすべて会員によって行われる。

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この「2週間の会合」には歴代の米国大統領がほぼ全員参加している。ちなみに「ボヘミアン・グローブ=ボヘミアの森」の事実上の所有者は米国の巨大財閥「JPモルガン」である。そして会合の最終日には、巨大なフクロウ像の下で児童を焼き殺す「生贄儀式」が行われる。現在では形骸化した儀式だとされているが、数十年前までは「誘拐された男子」が本当に焼き殺されていた。アメリカで児童誘拐事件(児童失踪事件)が絶えない原因の1つとして推測されている。

フクロウはリリスの変身であり、同時に悪魔「ルシファー」の象徴だとされている。「堕天使ルシファー」を崇拝対象とした組織が「フリーメイソン」である。

フェニキア~フェニックス

バアル神~モレク信仰

モレク~リリス

リリス~フクロウ~ルシファー

 

 

 

 

 

 

 

Taku ZooさんのFacebookより