クリスマスシーズンに入り、仕事納めがそろそろ見えて来て、個人的にはもうすぐ里帰りをするクソ忙しいタイミングで、それでも1週間の休みを取ってアメリカ旅行を決行しようと思ったのは、「会いたいと思う人に今会う。やりたいことを今する」それを自分に許可しようと思ったからである。

 

 

 

 

 

まぁ言うて、もうすぐ2歳になる甥っ子に初めてのご対面をしたかっただけという話であるが。

 

 

このタイミングで会えなかったら、次はいつになるか分からない。

 

 

 

人間本当にいつ死ぬか分からないし、前回のアメリカ旅行では危うくアメリカで足止めを食うところだったし、ここまで気軽にアメリカに行けるタイミング、今後あるかしら。

 

 

 

 

 

 

いや、作るけどね!!!

 

 

 

 

え、じゃあ今後も作るんだったらまず今作っちゃうよ!!!

 

 

 

 

みたいな、まぁいつもの無鉄砲な勢いである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年稼いだお金を全て色々に注いだ状態なのに火の車。更に油。

 

 

 

 

 

 

 

 

でも本当に、今年一番、リラックスした時間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御礼詣りと言えど、実は自分の今までの経験を書き換える旅なのかも知れない。

 

 

前回のアメリカ旅行でも同じ様に思ったのだけれど。

 

 

 

住んでいた時には出来なかった体験を自分にさせてあげたり、大事な人に会って、自分の感謝や、大好きだという気持ちをちゃんと伝えることだったり。ただひたすら一緒に時間を過ごすことだったり。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回更にはっきり感じたのは、漸く周りの価値観から離れて、「自分が大切にしているもの・自分にとって大事な場所」をそのまま慈しんでいる自分。その自分の価値観を肯定出来る様になったなぁと。

 

 

齢四十を目前に漸く、ですけれど。笑

 

 

 

 

今までの、特にアメリカに住んでいた時の自分は「すごいと言われている場所や人と関わりがある自分」に価値を置いていた。それ無しに自分を人前に出すことが出来なかった。

 

 

 

 

 

一緒に仕事をする人、会っている友達、よく行く場所、好きな音楽、それらを選ぶ自分の基準がハッキリしてきた今は、敢えて昔好きだったものや場所を「今の自分がどう感じるか」を見る為に試してみることはあっても、どうしてもその場所に行きたい!素敵な体験をしたい!格好良い人達と一緒にいたい!なんて風には思わない。

 

 

だって、自分が面白いと思うもの、好きなものは自分で作れる。

 

 

自分がいればどこだって面白い。

 

 

 

 

 

ニューヨークに行かなくたって、サラベスのエッグベネディクトは食べられる。

 

 

 

ベルリンにだって美味しいブランチのお店はあるし、てゆーか食べたい美味しいものは自分で作れる。

 

 

 

自分にとって最高に居心地良い場所は自分が作るんだと思えた今は、「絶対にここでこれをしなきゃ!」という焦りみたいなものが無くなった。

 

 

 

勿論、時間があればニューヨークにしかない建物だったり、美術館だったり、パフォーマンスだったり、行きたいところ、体験したいものはある。

 

 

けれど、そこで体験出来るものって結局「ニューヨーク」という街が産んでいるエネルギーみたいなものだから。

 

街中に立って空を見上げて、地下鉄の人混みと匂いに顔をしかめて、住んでいる人と話をしているだけで、自分の中で感じることがある。

 

 

きっとそれだけで今の自分が必要としているものは充分満たされるんじゃないかと思った。

 

 

 

 

 

 

御礼詣りだと言いつつ、久し振りに会うから、誕生日だから、と出会う人みんなにご馳走して頂く日々。

 

そうでないと生きていけない、コーヒーとサンドウィッチの朝ご飯だけで20ドルが羽ばたいていく驚異の街。

 

 

 

 

 

そんな街を愛し、自分のやりたい事を見据えてエネルギッシュに生きているニューヨーカー達を前にして、あー好きだなぁと思う。

 

そして自分がやりたいことは、ここにはないんだなぁと、とても満たされた状態で実感する。

 

 

 

 

 

まだまだ、やりたい事は沢山ある。

 

 

 

でもそれは、今の自分では満足していないとか、もっと上に行かなければとかそういう気持ちではなくて、今の自分を肯定した上で、あーもっと楽しみたい!!!もっともっとやりたいことをやって素直に生きたいなという、何だか純粋な気持ちだ。

 

 

 

 

 

 

あたしも大人になったんだよ。