ベルリン生活も、3週間が過ぎて、最早日本の生活は夢だったっけな???となっています。笑 10年近く住んだんだもの、こちらの方が馴染み深いのはしょうがない。
さて、漸くガッツリ出歩ける自分になったので、本領発揮とばかりに色々な場所に顔を出しています。
今回はそんなベルリンのローカルアートシーンの話。
前回のブログででは、1日に3つの展示を見に行ったことをちらっと書いたのですが。その日はだるまペインティング、陶芸、写真を使ったアート。オープニングにはDJなどを呼んでパーティをして、飲みながら来た人同士が集うのが楽しみ。
その日を境に活動的になり、ショッピングセンターの屋上にあるベルリンを見渡す気持ちの良い場所での友達のコンサート、ベルリン郊外のジャムセッションに行って久しぶりのメンバーと一緒に演奏してこのじっくりグルーヴ育てる感覚最高!!!ってなって。モクモクとシガーの煙漂うバーのジャムセッションを見に行って楽しかったんだけど煙にやられて退散(笑)。実験音楽とかをやっている超ローカルバーでヴァイオリンとドラムのデュオの即興演奏を聴きに行ったり。
あぁ、ベルリンは本当にこれが楽しいんだよなぁ、、、てしみじみと感じ入っていたら、極め付けのような大好物イベントに誘われました。
アーティストが集まる持ち寄りパーティで、それぞれ今やっているプロジェクトなどをシェアするミーティング。久しぶりに連絡があった友達からのお誘いに即返事。以前も、定期的に色々なアーティストが毎回3人、持ち時間の中でシェアをして、質問が飛び交うのを楽しむみたいな集まりConversasに参加して、自分でも話す機会をもらったりしたのですが。
今回のは更に親密というか。オーガナイザーの家での開催ということもあって、完全招待制。13回目でありながら、今回初めて参加する人も多かったので、新しいコネクションを作ろうという気も見えながら、とってもアーティスティックな集まりだし、みんなお互いに興味津々。それぞれのシェアにすごく聞き入っていて、温かくてオープンな雰囲気がとっても素敵な雰囲気でした。そもそも会場になっている友達のアパートがものすごくお洒落。ロフトのある空間に大きな白樺の枝が飾られ、グランドピアノとミニピアノ、プロジェクターがあるスタジオに先日の彼のエキシビションに展示されていた電話ボックスのような箱を通り抜けて入るようになっていて。自分の家を持ちたい想いが沸々しているあたしの心を鷲掴み。
その部屋に集まった約20名は、フィルムメイカー、ミュージシャン、写真家、小説家、詩人、ミュージカルシンガー、ミュージックセラピストなどなど。それを生業にしている人、全く違う仕事を持っている人。ひとつを突き詰める人、色々と手を出す人。一所に住む人、旅や移住を繰り返す人。
彼らの今手がけている仕事のほんの触りを覗かせてもらいながら、その作品と、彼らがそこに至った経緯やそこにかける想いなどを聞かせてもらう時間。
大好物。
作品の鑑賞もさることながら、あたしはやっぱりこういう時間が大好きで、そこにその人の熱を感じて感化されるんだよなぁ、、、と思う。
そしてこの人達が自分の感性や表現の模索、人生を楽しむことにすごく貪欲で素直なことって物凄く素晴らしいことだなぁと改めて感じて、あたしはそのまま感じたことをシェア。
参加メンバーの1人、あたしと同年代くらいのメキシコ人の女性。元々音楽をやっていて、その後写真家として活動して本を出したりして、それも辞めてイベントやそのデコレーションとかを仕事にして、今はちょっと旅をしながら住みたい場所を探してるんだ、、、て話をしていた彼女。
メインとなる表現方法というか仕事を色々経験したり、今シングルだったり、旅をしながらこれからの人生を見つめ直している自分の今の状態を、心細く思ってたのかなぁ。自分が他の人と違うことに。周りがひとつの場所にずっと住んで、結婚して家族を持っているのに。ずっと同じ仕事を続けているのに。自分はちょっと変わっているんだな、異質なんだなってどこかで感じていたみたいで。「今日ここであなた達に会えて良かった」って話しているのがすごく印象的でした。
自分もそういうちょっと変わった経歴を持っていたり、音楽大学を出ながら、ミュージシャンとして仕事をする時期もあれば、側で色々な職を経験してきているし、なんかいきなりベルリン出る!って言った割にもう2回も戻って来て最早どこに住んでるのかよく分からないし(笑。
でもこうやって、自分の経験をシェアすることが誰かを少し緩んだ気持ちにするきっかけになるかも知れない。物凄くチャレンジャーだなぁと思いつつ、自分の生き方は嫌いではない。いや、もう少しラクに生きられるといいんだけど。。。もっと自由に、気楽に生きるために、準備とリサーチはしつつ。社会の仕組みはちゃんと理解しつつ。そういうことをシェアして、他の人が挑戦するサポートもしつつ。自分の生き様はもっともっと素直で身軽になりたいなぁ。
そんなことを考えながら、集まったメンバーと情報交換をしたりして、夜中に帰宅して。翌々日にはそこでもらった情報を元に、全く知らない場所で開催されたコンサートへ向かう。
そこはまたしてもとってもDIYな場所で。ちょっと中心を離れた住宅街にある、会社とか、倉庫とか、何かのスタジオとかが集まる建物、ベルリンにはよくある一画。その中にあるアーティストレジデンシーもしている集団の開催するコンサート。平日の夜で、辺鄙な場所なのに、あたしにはちょっと理解できない、けど瞑想的で美しいスコットランド民謡を演奏するデュオにぐっと耳を傾けて、大きくて温かい拍手を送る大勢の人たち。
人種とか年齢とか関係なく色んな人が集まって、ジャッジするでなく、どんな仕上がりであろうと真剣に誰かの表現に耳を傾ける姿勢。あたしが好きなのはベルリンのこういうところなんだよなぁと改めて感じ入った数日でした。
掘れば掘るほど、面白い。



