動け。

 

 

動け。

 

 

動け。

 

 

 

 

 

 

ドラムのレッスン、魔女のマッサージ、コーチングセッションからシアター系のワークショップを受ける1週間。

 

 

 

 

 

 

実際に行動して実現している人達を間近に、その真剣さと軽さを感じ、彼らの知識と経験を受け取り、体感し、落とし込む毎日。

 

 

 

 

 

 

 

そのうちのコーチングセッションで言われたのが、1日の初めにまず身体を動かせ、というものだった。

 

 

 

 

常に周りの空気を読み、先回りをして全ての予測を立て、ベストな筋道を考えたり心配したりして頭をフルに動かしているHSP達にとって、朝エネルギー満タンの状態でじっとしていたら、まず頭にエネルギーが行ってしまう。だからそれを防ぐ為に起きてすぐはまずジョギング、ワークアウト、もしくは家の掃除などで身体を動かすこと。

掃除は目の前の状況に、運動はそのものに集中・必死になって頭を動かせられなくなる。そうやってスッキリと1日を始め、寝る前になって頭も疲れた状態で瞑想をすると寝つきも良くなるからね。

 

 

 

 

このところ目覚めがスッキリしないまま、瞑想になっているのだかどうなのだか分からない時間を過ごしているあたしは、いっそのこと起きてすぐのジョギング、とは言っても間のワークアウトも入れて全行程30分ほどの軽いものに切り替えたのだけれど、それが意外とスッキリと1日を始められて気持ちが良い。

 

実は自分でも無意識のうちに自分に合った方法を見つけていたのだな、と自分の感覚に自信を持つ。

 

 

 

 

 

 

ドラムレッスンで言われたことを意識しながらステージで演奏する数日の後、今度はシアター系のワークショップを取った。感情や自分の内面・そして外面で起きていることを感じ取ったり、表現したりするトレーニング。

 

 

 

それらがどういう意味・作用を持つのかは全く分からないまま、ただひたすらファシリテーターが言うことを行なっていく。普段やらないような身体の動きや声を出し、部屋中をペタペタバタバタと走り回ったり跳び回ったり、動物になってみたり、大声で喘ぎながら走り回ったり。

 

 

 

大人になればなるほど、こんなことをする機会なんてどんどん失っていくから、周りに知っている目があるほど、自分の殻や型を作ってしまうから、そこから外れたり、奇抜なことをしたり、ごっこ遊びをするやり方も忘れてしまっている自分だから。

 

 

ダンサーだったりシアターのパフォーマーであろう参加者に紛れ、他の誰も知った人がいないなら。自分がどういう人間かを知らない人の中でなら。ミュージシャンであったり、ヨギだったりの肩書きがないなら。

 

 

 

なんて。

 

 

 

 

そもそも自分は何者でもない。

 

 

 

 

 

 

 

隠しようもないアジアンルーツの女であるという事実以外は誰も何も知らない状況。

 

 

その中で、ともすれば一番自分の純粋な部分や素の状態を曝け出すことになる。

 

 

 

 

 

一番難しいことでもあり、一番ハードルの低い状態でもある。

 

 

 

 

 

ある意味、ベルリンのサウナと同じ状況。(いや違うか。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兎も角、その時間、ひたすら動き回り、声を出し、人の変な動きをサポートし、観察しを繰り返す。

 

ある意味、普段奇怪だと思っている人達の何をおかしいと思っていたのか疑問に思ってくるほど。

 

 

 

 

 

 

「この数年間でリサーチした、しっかりと根拠のあるエクササイズを、他の人と共有して、"他の人と一緒にやること"ただそれを経験したかったんだ」と言うファシリテーターが無償で提供してくれたこの時間。最後はそこにいる全員が、"そこで時間を共有した"ということそのものに感謝するような経験で、何だか只管美しいと思った。

 

その場にいる誰のことも何も知らないけど、彼らを愛しいと思うような。

 

その人達をそのまま受け入れる、そんな気持ち。

 

 

 

 

 

 

そしてそこまでして身体中を動かし、エネルギーを活性化した後はなんだか物凄くスッキリして、あぁ、自分は何てエネルギーを使い渋っていたんだろう、と思った。

 

 

 

 

自分の中にある感情にどれだけ蓋をして、捻じ曲げて生きているんだろう。

 

 

 

 

だから上手くいかないのよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

もっと言っていい。

 

 

 

 

もっと表現していい。

 

 

 

 

もっと使い切って、もっと燃やし尽くそう。