積年の想いが叶って漸く取れたポップスのお仕事。

 

 

 

 

わーーい!!!って喜んで、曲も楽しくてずっと聴いてられるし、沢山練習して、素敵なチームの人達に出会えて感動して、情報量のハンパないドイツ語リハを半泣きになりながら乗り越えて、久し振りのツアーで体力的にボロボロになりながら必死にかじりついて、1ヶ月を乗り越えた日。

 

 

 

 

 

突然フラれました。

 

 

 

 

 

 

マネージャーからの電話に、どうしたんだろう?

 

 

 

と呑気にも思って出たら、「来週から違うドラマーに変更することにした。」

 

 

 

という話。

 

 

 

 

 

 

 

へ??????????

 

 

 

 

 

 

 

大舞台を直前にしてよもやこんな展開があり得るとは夢にも思わず、

 

 

 

ビックリするってこの事か!!!

 

 

 

と思う位、人生で一番ビックリして声も出ず。

 

先方が決めた事なので反論するとかも無い、とゆーか言葉も出て来ない。

 

 

 

 

 

スタイルが違うから。

 

 

 

 

 

とゆー理由でいきなりのクビ。

 

 

 

 

 

 

 

多分人生で初の出来事だったし、話し合いとかも無くイキナリ!?みたいに思ったし、まぁそもそもその前から体力的にも精神的にもイッパイイッパイだったんだと思います。

 

 

 

 

静かにその話を受け止めながら、どうしても、ぐるぐるとイヤーーーーな思考が沸いてくる。

 

 

 

 

あたしの知らない所でずっとあたしのドラムについてどうなのか?って話がされてて、気づかなかったのあたしだけだったりした!?とか。

 

 

きっとあたしが図に乗ってたからだ。とか。

 

 

やっぱりあたしのドラムは通用しないんだ。とか。

 

 

 

 

 

そっから

 

 

 

 

 

もうどうしたらいいか分かんないよぅ。。。とか。

 

 

 

やっぱりドラムじゃ無いのかな、、、とか。(今更。笑)

 

 

 

あーーーーもーーーー全部やめたいーーーー!!!!とか。

 

 

 

 

 

とか。

 

とか。

 

とか。

 

 

 

 

こういう事をすぐ考えてしまう自分の思考は間違っているし、プロであるって結局自分の仕事の結果と個人の感情とか都合とかを切り離せるかどうかだと思ってるんだけど、基本的にメンタル豆腐だし、人より数倍感情渦巻がちなので、その辺に飲み込まれること半端ない数日を過ごしました。

 

 

 

 

その後、アーティスト本人と話し、他のバンドメンバーとも話し、納得したり混乱したり。

 

 

 

技術的な部分でもっと出来る事は勿論沢山あったんだろうけれど、コミュニケーションの取り方も、考えていることが伝わりにくかったのかな、とか。

 

 

 

 

 

自分の中で一番触れられたくない、実は弱点だと思っているところ。

 

本当は練習しなくちゃいけないと思っているけれど流してたところ。

 

 

 

 

 

色んな言葉が自分の弱みを指摘しているようで息が出来ないほど苦しい。

 

 

 

 

 

物凄くしんどい。

 

 

 

 

 

だけど同時に、今だからこそ、この体験をさせてもらえたんだな、と受け入れている自分もいる。

 

 

いや、メッチャ本当に死ぬほど苦しいんだけど。

 

 

人のせいにするでもなく、相手を責めるでもなく、自己憐憫に浸るでもなく。

 

 

"相手にはそう伝わってしまった"自分の言動とか、音楽性の違いというものをただひたすらそのまま受け入れる。

 

 

 

 

あたしが全力でこうだと思って努力したけれど、受け入れてもらえないこともある。

 

 

 

物凄く悔しくてショックだけれど、どうにかそれを次に向けて練習する肥やしにするしかないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

とは言え、ふと気を緩めると、人のせいにして、相手を責めて、自己憐憫に浸りたくなるんだけどね!!!笑

 

 

 

 

 

でも。

 

 

気付いて思い直す。

 

 

 

 

 

 

 

そうやって本当の自分の痛い所と向き合わずに外のせいにして、今まで何か良い方向に向かったことがあったか???

 

 

 

そういう自分でい続けたいのか???

 

 

 

そういう自分がイヤでずっと内省してきたんじゃないのか???

 

 

 

 

 

 

心の中で瘡蓋を剥がす、、、というよりは自分で身を引き裂いて一番ドス黒い場所を引き摺り出して白日の元に晒すような感覚。

 

 

 

 

 

そうだよ。

 

 

 

 

ずっと逃げて来たんだから。

 

 

 

 

そろそろ向き合っても良いんじゃない???

 

 

 

 

この経験に感謝まで出来る程に成長したからこそ、これを乗り越える器が出来たからこそ、今まで積み上げて来た自信を全部ぶち壊すような出来事も起こり得る。

 

 

 

 

 

 

 

いやーーー、本当にもう、そういう修行的なのいらないんですけどね。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、この話を周りにする時に面白いなぁと思ったのは、あたしを励ましたり、慰めようとしてくれているんだろうけれど、相手を責めたり、落したり、ビジネス的な陰謀?みたいなことがあったんだよ、とか言う人もいて。

 

これってあたしの怒りの感情を吐き出す手助けになったりもするのかなぁと思ったりもしたのだけれど。

 

 

 

 

 

そういう反応をする必要はない、ということ。

 

 

 

あたしはそういう反応をしたくない、ということ。

 

 

 

 

 

 

相手に対して怒りなどの感情をぶつけるよりも、自分の中で感じる怒りは何が原因で発生しているのかを明確にしたい。

 

 

その怒りは、自分が気にしていることを指摘された恥ずかしさだったり。

 

 

理解されなかったことによる悲しさだったり。

 

 

受け入れられなかったことに対する寂しさだったり。

 

 

 

 

 

きっと自分の中に何かがあったからこそ、怒りという形で現れているのだから。

 

 

 

 

原因究明に努めたい。

 

 

 

 

 

実際の所、何が起きていたのかなんてあたしには分かりようもないことだけれど、それでも人の善性を信じたいし、自分のコミュニケーションの取り方が未熟だったこと、仕事そのものの技術的なアプローチが足りなかったこと、そういう自分が改善出来ることを少しずつ取り組んでいくしかないのだ。

 

 

 

 

 

いや、気分は落ちますけどね。笑

 

 

 

 

 

 

フラれてから2週間、漸く、漸く自分の演奏を聴き返すことが出来ました。

 

 

そして、あたしの前任ドラマーのライブ音源と聴き比べてみて漸く、「スタイルの違い」という彼らの言葉に納得しました。

 

 

 

うん。

 

 

スタイルは全然違う。

 

 

 

このスタイルで出来ないこともないけれど、彼らがこっちで行こうとしていることに、そもそもあたしが気付いていなかったよ。自分の中の最大限のロックを持っていって演奏していたからね。爆笑

 

 

 

 

これまでの彼らのバンドとは体制も違うし、不確定要素が沢山ある中で、彼らが見ていたものと、あたしが持っていったものが全然違う。そして彼らにはそれを伝える音楽的なコミュニケーション手段が足りなかったし、あたしにはその意図を汲めるだけのディレクター的視点が足りなかったし、HSPを発動させまくってしまっていたから、ちゃんとした意思疎通の機会を見失っていた。

 

 

 

 

ダメだね。

 

 

 

 

優しさのレベルがまだ甘過ぎる。

 

 

 

 

もっともっと、全てを包み込んで上から見渡すような愛で仕事を出来る様になりたい。

 

 

 

 

 

 

 

自己卑下するでもなく、相手を責めるでも、イヤなヤツだと貶めるでもなく。

 

 

 

ただ、自分を高めていくだけ。

 

 

 

もっともっと、自分が納得する自分でいるように努めるだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

本当の意味であたしのことを傷つけるのは、あたししかいないのだ。