ドイツ人は時間にきっちりしている。

 

 

 

 

きっちりしているし、しっかりしているけれど、こと鉄道関係に於いては問題だらけである。

 

 

 

 

車での移動が多かったので今までそこまで影響はなかったとは言え、普段ベルリン市内を移動する際の地下鉄なども、遅れるのは当たり前。

 

ここ数年で漸く電光掲示板に「あと何分で電車が到着する」という掲示がされるようになったけれど、それですら、「あと3分」が5分くらい続くのなんて問題ですら無い。

 

そんなことでいちいちカリカリしたり焦ったりしてたよなぁ。。。と昔の自分を思い出すのである。

 

 

ツアーで電車移動が増えたこの頃、Deutsche Bahnという日本のJR的な会社の新幹線的なヤツに乗りながら、日本はなんて素晴らしいんだと改めて認識するのである。

 

1分の遅れで謝るとか、もう勘弁してあげて。。。。

 

5分、1分どころか、15分、20分の遅延だって当たり前だから、乗り換え時間が5分という旅程は、いくら同じプラットフォームの向かい側への乗り換えだろうと、避けた方が無難である。

 

 

 

これが休日の旅行での話なら、予定を少し減らそうとか、食堂車とかに行きながら、外の景色を見ながらのんびりすればいいと構えていられるのだが、こっちは15時のサウンドチェックまでにドラムを組み立てなければ何千人の人が観に来るショウが台無しとかいう状況なので、あまり悠長に構えてもいられない。けれども、最早自分に出来ることなど何もないのである。

 

 

何の予告も無く、ドイツの片田舎で、いや、田舎でも無いのか、地方都市で、乗り換え予定だった電車が今日は走っていないことを知らされたりする。

 

乗っている電車がいきなり「テクニカルトラブルの為」駅で待ち合わせというのもよくある。

 

 

 

 

 

そして今日は遅れに遅れて2時間の遅刻である。

 

 

 

仕事行けないじゃん。

 

 

 

 

 

 

 

でもまぁ、これらの問題の全てがDeutsche Bahnのせいということも出来ないのは、これらの遅れの原因は多くの場合、人身事故だったりもするからで。

 

新幹線並みの速度で走っている電車のレールが、平原を柵も無いまま走っているので、危険の度合いは大きい。

 

 

 

 

 

そんな電車では、日本と同じく予約のみの1等車と、予約も出来るし、予約無しでも乗れる2等車とあって、金額は変動制。

飛行機と同じで日にちが近づくと高くなったりする。

 

そして意味不明なのが、チケット制の割には改札が割とランダムで、これはもしかして予約席だけチェックしてません?みたいな車掌さんもいるし、全く回って来ない時も稀にある。

下手したら予約されていない空席に座っていたら、車掌さんが回って来た段階でトイレや食堂車に行っていたら、チケット無しで乗ってしまえるのでは???と日本の何重にもなっている改札に慣れているあたしは思うのである。

 

だって、そもそも駅には改札ゲートなんてものもないので、普段の地下鉄は駅にある器械で別に買ったチケットに打刻するだけである。

それをチェックしにコントロールがたまに回って来て、そこにいる全員がチケットを持っていることを厳しくチェックしていく。持っていない場合は60ユーロの罰金である。

 

 

 

でもさー。

うっかりとかしちゃうのよねー。

 

いつもマンスリーチケットを買っていたりすると、その間で買っていない時にうっかり乗ってしまったり。

 

そもそもトラムの駅には券売機すらないので、電車に乗り込んでからチケットを買うのだけれど、カードが使えないばかりか、小銭オンリー。

うっかり紙幣しか持ってないのに乗り込んでしまった時に、どうしろと?

 

 

 

 

 

まぁ、そんなことを愚痴っていても仕方がない。

 

 

 

 

 

今オンラインでチケットを買おうとしてるんだけどインターネットが使えないの!

 

 

とか。

 

 

 

 

 

Deutsche Bahnが出している割引カードで買った、本来はその電車にしか使えないチケットを見せて

 

「電車がいきなり途中で走らなくなったから降ろされて、次の電車ももう満員だからって途中で降ろされたから、この電車に乗る以外に他にチョイスがなかったし、割引カードを持っている友達はキャンセルして来なくなったからカードは持っていない」

 

 

とか。

 

 

 

 

 

本当のことではあるんだけれども、困った感を演出しながら少しだけ悪びれて、下手くそなドイツ語で捲し立てて平然と自分の権利を主張するくらいにはあたしもドイツ生活に慣れて来たのである。