ご無沙汰しております。

 

 

 

 

ちょいと自分探しが大変だったのと、いきなり物凄い勢いで物事が進んで行き、仕事の波が来て、乗りこなすのに必死、感情を感じるだけで精一杯、アウトプットまで手が回らない、というか言葉に出すにはまだスッキリしない。。。という感じの二ヶ月でした。

 

 

 

 

 

まだまだクリアにしたい部分はあれど、漸く外に向けて少し発信出来る程には消化出来てきたと思うので、少しずつまた書いていけたら。

 

そしてこの夏は、始めたものの手付かずになっているYoutubeもまた新しく更新していけたらと思います。

 

 

 

 

 

 

今年のあたしの仕事は去年までとガラリと様相が違います。

 

 

 

 

 

 

今までブルースを中心に演奏して来たあたしが、1月にレコーディングでインディポップアーティスト Charlotte Brandiのプロジェクトに参加してからの繋がりで、Alli Neumannというポップスのアーティストのツアーに参加させてもらう事になりました。

 

 

 

 

話が来た時に一も二も無く飛び付いた。

 

 

 

 

 

だってずっとやりたかったポップスの仕事。

 

 

 

紹介してくれたミュージシャンは初めて会った時からデレデレしてしまうくらいめちゃくちゃスウィートで素敵な人で。

 

 

 

そんな人のお墨付きなら良い仕事に決まっている。

 

 

 

彼女の音楽も好きだよ!!!これなら叩けるよ!!!

 

 

 

 

 

そんな感じでAlli本人と電話で話し、まずは一回5月のギグを一緒にやってみて様子をみよう、問題無ければそのままこの夏全部一緒にやりましょうと話がまとまりました。

 

 

 

 

 

 

わーいわーい。

 

 

 

 

 

 

音楽面でも楽しく演奏出来る、収入面でもある程度安定する、新しいシーンへの扉が開ける!という他にワクワクしている理由。

 

 

 

 

 

 

このツアーメンバー、下手するとツアーマネージャーを除くとあたしが一番年上なんじゃないかと思うメンツ。

 

 

そして、女子の比率が圧倒的に多い。

 

 

ギタリストを除くとバンド全員女性というのがスタンダード。

 

 

勿論、マネージャーも女性。

 

 

 

 

物凄く重い機材を1人で持ち運んだり、物凄い長距離を仕事終わりの夜中に運転して本拠地に帰るモンスターなサウンドエンジニアは男性ですが、移動バスの中が女性ばかりという状況にしみじみと自分の変化を感じます。

 

 

 

 

これ、ずっとあたしが求めてたことだ。

 

 

 

 

別に性別でどうこう言うこともないですし、自分1人が女性でもみんなすごく優しく、尊敬を持って接してくれるミュージシャンに囲まれていたけれど。

 

 

 

 

 

でもやっぱり自分の他にファンではない、取り巻きでもない「一緒に仕事をする」女性がいること。

 

 

メンバーが同年代もしくは圧倒的に若いということ。

 

 

観客が若いこと。

 

 

 

 

 

 

 

カッコイイと思える基準を共有しながらリハーサルが出来て、感情的になるではなく、ただ良い音楽を作りたいという目的に向けて真剣に話が出来て、でも次の瞬間にはとてもくだらない事で爆笑して、ふとした会話からすぐディープな話になってしまうあたしにちゃんと理解を示して会話を深めてくれる。

 

そんなメンバーと夏の時間の半分を共にすることが出来て、ちゃんと収入も入って来る。

 

 

 

 

どんな幸せ。

 

 

 

 

 

おっさんに囲まれておっさんの為に演奏する機会が多く、当然ながらそこに全く属していない自分を持て余し、不満を感じていたことを漸く認めて、本当にやりたいのはどういう仕事なのかを理解し、それを自分がやることを許可することが出来たなぁという実感。

 

 

これが出来たことで、今後更に、もっと自分の求めることがクリアになるし、自分はそれが出来るという自信に繋がったり、そこに目標を設定して良いんだと思える。

 

 

 

 

 

そうして自分の新しく開かれた状況に感謝して、周りの人の素晴らしさを有り難く感じられる様になると、今度は逆に、今までどれだけ自分が周りに支えられて来たのかに気づく。

 

 

 

分かっているつもりでいたこと、つもりでしかなかった。

 

感謝していたこと、今は更に一段上のレベルで感謝出来る。

 

今まで見えていなかったところにも意識が向いて来る。

 

自分が受け取れていなかっただけで、どれだけ自分は恵まれていたんだろうな。

 

 

 

そうやって改めて感謝の念が湧いてくると、もうやりたくないと思っていた仕事も、「どの部分が嫌なのか」がハッキリと分かって来て、仕事を選べる様になってくる。

 

 

 

 

ペイが低いのが嫌なのか。

 

人が嫌なのか。

 

音楽が嫌いなのか。

 

時間が長過ぎるからか。

 

 

 

そうやってまたドンドン我儘になるのである。笑

 

 

 

 

でも不思議な事に、そうやって自分の中での嫌なことがハッキリして来て、正直になってやりたいと思える、これだったらやっても良いと納得して仕事を受けるようになると、今まで嫌だと感じていた人が何だか性格が変わって来たり、「早く帰って良いから最初だけ演奏して」という提案をされたり、自分の納得する値段での仕事が増えて来たり、そもそもそこにいて楽しいとすら思えたりするのである。

 

 

 

きっと相手が変わったわけではない。

 

 

ただ単に、自分の発するエネルギーが変わっただけの話。

 

 

 

 

「その場にいたくもないのにいる」という選択をしている人は絶対にそういうオーラを出しているものだ。

 

 

そこにいると決めたなら、納得してその状況にいる自分に責任を取れ。

 

 

全力でその場を楽しめばいい。

 

 

自分がそこにいるべきじゃないと思いながら、それでも義理だとかお金だとかの為に、というよりもそれらのせいにしてそこにいる事のダサさ。

 

 

 

 

そこにいるべきじゃ無いと思うなら、本来いるべき場所があると思うなら、そこに行く準備をするべきで、それすらしないのに文句ばっかり垂れてる。

 

 

 

 

あーしょうもない。

 

 

 

 

 

えぇ。つい最近までのあたしです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、今持っていること、あるもの、に気づくこと。

 

 

 

今あるものに、自分の置かれている状況に感謝すること。

 

 

 

 

色んな人に教えを乞い、そう言われて、よく分からないまま、とりあえず言われるがままにやってみたりしていたけれど、不満だらけの時には本当に気付けないし、感謝も出来ない。そこから視点や考え方が変わるのにも時間がかかった。

 

 

けど、見れば見るほど、世界は人の善意で成り立っていて、自分がどれほど支えられているかという事に気づく。

そして自分の尊敬する人達はもっと深く大きな視点で物事を見ていて、そのひとつひとつに感謝と愛の意を持っていることに気づいてその無限さに呆然とする。

 

 

自分が受け取っていなかっただけで、その方法に拘っていただけで、本当は沢山の愛が自分に向けられているんだな。

 

 

 

 

 

卵が先か鶏が先か。

 

 

 

 

自分が気付いたのが先なのか、感謝出来るようになったのが先なのか。

 

 

 

 

分からないけれど、確実に自分の周りの状況は変わり始めて、自分の興味のあることを、大好きな人達と、毎回大笑いしながら、真剣に音楽と向き合って、ステージ上でエネルギーを爆発させることに集中出来る。

 

 

 

 

 

自分のちっぽけな自意識なんてもんを守っている場合じゃない。

 

 

 

 

 

ドラムを演奏する事であたしは大好きなミュージシャンをサポートすることが出来るし、彼らを通して沢山の観客に沢山の愛を届けることが出来るし、それは何倍にもなって戻って来るんだ。

 

 

 

 

もう一度、自分の人生に責任を持って、本当にやろうと思っていた事に取り掛かるべき。

 

 

 

 

 

 

新しいプロジェクトやビジネスに取り掛かる前にまずやるべき事はこれでしょ、と言われた気分。

 

 

 

 

 

 

あたしはプロのドラマーなんだ。