本日はモデルプレーンのご紹介です。

 

 

 

 

全日空商事から発売されている「日本海軍零式輸送機」、スケール1/200です。このシリーズはなかなかお値段の張るモデルプレーンですが、中古ショップでかなり安く購入出来ました。

 

 

 

 

一瞬世界的に有名な輸送機であるDC-3?と思いがちですが、この機体は日本海軍がDC-3の製造ライセンスを取得して製造した零式輸送機となります。1939年(昭和14年)に1号機が完成、翌年には零式輸送機11型として正式採用され、その後1941年(昭和16年)に完全国産化の零式輸送機が完成しました。

 

 

 

 

 

 

DC-3との相違点はいくつかありますが、まずはエンジンが三菱製の金型43型に換装されていること。オリジナルのライトサイクロンエンジンよりも出力があり、信頼性も高かったそうです。後にアメリカ軍に拿捕された同機とC-47(DC-3のアメリカ軍用機)と一緒に飛行したところ、C-47が零式輸送機に追いつけなかった、という逸話が残されています。

 

 

 

 

 

 

この零式輸送機は“遺支艦隊司令部付属輸送機隊”に所属する機体で、尾翼に“C-1”とか書かれています。また塗装は無塗装銀色。この銀色塗装がカッコよくこの製品を購入しました( ^∀^)

 

 

 

 

 

見た目はDC-3やC-47とほぼ同じですが、最も分かりやすい相違点は客室扉が右舷側にあること。DC-3の客室扉は左舷側にありますから大きな違いです。何故右舷側に扉が付いているかは不明ですが、このタイプは極初期に生産された零式輸送機の特徴出そうで、非常に貴重なモデルです。

 

 

 

 

 

 

金型自体はDC-3の物を使い、塗装を変更しているモデルとなりますが、この様な機種をモデル化するのは珍しいです。プロペラやランディングギアのタイヤは回転しますし、メタルな塗装が輝いて美しい機体です。多少表面に傷や塗装ムラがありますが、中古品ですし仕方ないでしょう。

 

 

 

 

 

海軍の零式輸送機は“ダグラス便”と呼ばれ輸送任務に重用されたそうです。それだけ元となったDC-3の輸送機としての性能が素晴らしかったと言うことでしょう。相当数が生産された様ですが、終戦時に残存していた零式輸送機は僅か51機だったそうです。

 

 

零式輸送機、個人的に気に入っているモデルプレーンです。因みに同じ全日空商事から発売されている緑色に塗装された機体も保有していますので、またの機会にご紹介したいと思います。