本日は新しく製作したレゴトレインのご紹介です。

 

 

現在の北海道における気動車と言うとキハ40が思い浮かびますが、

キハ40以前に厳しい環境の北海道で活躍した気動車があります。

 

 

それがキハ21形と言う車両です。1957年に国鉄が開発製造した

一般形気動車キハ20形に耐寒装備を施した車両です。

道内の急行列車等に使用されましたが、特別厳しい冬の北海道。

 

キハ21形に施されたのは主に客室窓の二重化、床下機器の耐寒耐雪装備ですが

ドア配置の関係からデッキがなく、保温性能が不足していました。

よって後に本格的な耐寒耐雪構造を持つキハ22形に置き換えられ、

製造数はわずか84両に留まっています。

 

 

 

 

 

こちらが製作したキハ21です。

基本的に以前に作った元羽幌炭鉱鉄道で、後にひたちなか海浜鉄道で

活躍したキハ222をベースに作りました。

 

 

 

 

 

 

 

最大の違いは乗降扉の位置と客室窓の形状です。

キハ21はキハ20と同じようにバス窓となっているのが特徴です。

上段の小さい窓は構体に直接固定されており、下段の窓のみ上昇式となっています。

 

 

 

 

 

 

反対側には貫通幌を装着しました。

スマートな印象ではなくなりますが、メリハリがついて良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

今回は特徴的な前照灯横にあるタイフォンを表現してみました。

2プレート幅の中央に前照灯を配置し、側面に出来た僅かな隙間に

4Lのバーを装着してみました。正面から見るとそれらしく見えるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

元羽幌高山鉄道のキハ222と。運転席の旋回窓がないのは勿論、

客室窓が大きく違うのは分かると思います。

スマートな印象のキハ222の窓に対し、バス窓であるキハ21は

同じような車両デザインでもレトロな感じに見えますね。

 

 

 

 

 

 

以前にご紹介した雄別鉄道ナハ12と編成を組んでみました。

実は雄別鉄道にはキハ21と同形のキハ49200Yと言う車両がありました。

後に筑波鉄道キハ760となる車両ですが、この編成は実在していたと言えます。

 

何ともレトロで不思議な雰囲気の編成ですが、

2両がトコトコ走る姿はほのぼのします( ´ ▽ ` )

 

 

 

 

 

 

キハ222+キハ21+ナハ12の3両編成。

朝夕のラッシュ対応編成か、それとも急行列車か。

キハ222とキハ21の乗り心地は悪くはないと思いますが、

気動車改造の客車ナハ12の乗り心地はさて!?

 

 

 

 

 

 

こちらは後輩であるキハ40と併結運転中。

キハ21では耐寒耐雪構造が十分ではありませんでしたが、

それを踏まえて後に開発されたキハ22は、

その後の北海道の車両における耐寒耐雪構造の基本となりました。

 

 

キハ21は厳しい環境下で運行される車両の礎を築いたと言えますし、

現在でも運用されているキハ40や721系のご先祖様と言えるかもしれません。