パパニティ・クラス!(13) 俺が家事を全部やる! | 【バースプランは産後まで。】   
父親学級について考える「パパニティ・クラス!」

新春早々、父親学級を連続3本やらせていただいたという話をしました。
今回はその3日目の話です。

私の講座後に、参加されていた助産師さんからこんなお話を伺いました。
「うちでお産された方で、夫との関係に悩んでいる人がいるんです・・・」
産後にお母さんの実母(おばあちゃん)が家事を手伝いに来てくれているそうなんですが、この家族、ダンナさんが「俺が家事を全部やる!」派なんだそうで。
おばあちゃんと衝突を繰り返し、板挟みになったお母さんが、心を痛めているとのこと。

よく分かります。
珍しくないですもんね、「俺が家事を全部やる!」。
イクメンが増えたことも関係してるのかな。

産後のお父さんの気持ちはとても複雑です。
俺が「大黒柱」となって家族を支えねば! と思っています。
今こそ、俺が家事も育児も一手に引き受けて、父親の役割を果たさねば! とも思っています。
うちにはうちの育児方針があるんだ!人からとやかく言われる筋合いはない! とも思っています。
そして何より、他人の手を借りるなんて、うちの夫婦がまるで半人前みたいじゃないか! と強く思っています。


だからこそ、産後に他人に家事を委ねるなんて、プライドが許しません。
唯一、自分の親だけは受け入れられるんですが(義理の両親は受け入れがたい)、その他の人に対してはとてもナイーブになっています。
なので、このお父さんの気持ちはよく分かります。

ただ、とても重要な点が見過ごされていて、そここそが産後のキーになる部分なんですが、
「俺が家事を全部やる!」がもしも本当に実現できたとします。
つまり、一日にやるべき家事を帰宅後のお父さんが夜な夜な片付けて家の中はまったく残務なしの状態になったという仮定です。
さて、それでお母さんは満足なのか、という話です。

ここがお父さんにとって、とても想像しにくい部分です。

お父さんからすれば、必要な家事は責任もって片付けたという事実があれば、お母さんが何に苦労することもないだろうという発想になりますよね。

一方、お母さん。
きっと、こう思います。
残務をこなすだけが家事じゃないんだけどな・・・。

お父さんはぜひ想像してほしいんです、
一日中誰ともしゃべらず、昼食も夕食も無言。
体はしんどいし、赤ちゃんの世話は予想以上に疲れるし、赤ちゃんは寝ないし泣き止まない。
愚痴りたい!!

・・・けど、ここ最近友だちから送られてくるメールは
「出産おめでとう!落ち着いたら遊びに行くね~」
ばかり。
愚痴れない、この“おめでとう”な雰囲気。
“おめでとう”って、いつまで続くの??

さあ、この状況で、お父さんがやるべきことはなんでしょうか?
家事を100%こなすこと?

もしかしたら、昼間1時間でもダンナが家で愚痴を聞いてくれれば、それだけでいいかも。
もしかしたら、赤ちゃんがいつもギャン泣きする夕方に1時間だけ抱っこを代わってくれればいいだけかも。

お父さんにとって、「会話」って“産後の家事”には含まれていないかもしれないんですが、お母さんは会話に飢えていることがよくあります
だって、赤ちゃんしゃべらないからね~。
母「・・ちゃんは可愛いですね~」
赤「・・・・・・」
母「オッパイにしましょうか~」
赤「・・・・・・」
母「おねむですか~」
赤「・・・・・・・」
母「おい!誰か、大人呼んでこい!こいつじゃ話にならん!!」

そこまで含めての「俺が家事を全部やる!」をできますか、っていう話です。
ハッキリ言って不可能なんですよね。

そして、厄介なのが、産後のお母さんはお父さんに対して「あなたの家事では不足しています」と言えないことです。

だって、赤ちゃんのことで大忙しだから、ゆっくりダンナにダメ出しする余力はないし。

曲がりなりにもやってもらってる身で、ダンナにダメ出しする権利はないという気持ちが強いし。
※もちろん、「やってもらってる」と謙遜する必要はなくて、本当は当然のことなんですけどね。

産後は家族がさらに円満になると思ってたのに、まさか夫と喧嘩するなんてありえないとも思うし。

だからこそ、ちゃんと産前に決めておかなきゃいけなかったんです。
・妻→授乳のみ
・夫→洗濯と風呂そうじ、ごみ捨て
・残りは???→ごはんと部屋そうじは祖母・買い物は宅配食材
――などなど。
他人に任せたって、ちっとも恥ずかしくないんだしさ。

家事だけじゃなく、お母さんの話相手にもなれるダンナ以外は、「俺が家事を全部やる!」って言っちゃいけないんです。
※「話し相手ならいつでもやってやるよ」というお父さん、それが簡単にできれば、お母さんはイライラしないんですよ~

その間違いを犯してしまった私が言うんだから間違いない!






$【男ができる産後の準備】   


書籍『お産とオッサン。-SANGO ON FIRE!-』発売!

男にだって、
産後の壁がある。


イクメンのつもりだった。
子煩悩な父親のつもりだった。
でも、産後の妻と息子は別人だった・・・。
産後の家事サポート事業を展開する31歳2児の父が、
自らの妻の産後をレポートした産褥期観察日誌。
すべての男女に勧めたい、“メンズ”産後バイブル!

詳細・お問い合わせは、アイナロハHPへ!☛☛☛コチラ!!