バイオリニスト:太田出身・城代さん、コンサートマスターに フィンランドで本格活動 100年の歴史ある交響楽団 /群馬

毎日新聞 2013年08月25日 地方版
 ◇「羽ばたくステップへ」

 太田市出身のバイオリニスト、城代(きのしろ)さや香さんが今秋、フィンランドのクオピオ交響楽団のコンサートミストレス(女性のコンサートマスター)に就任する。海外での本格的な活動を前に「音楽をより深く学ぶ場にして、さらに羽ばたくステップにしたい」と抱負を語った。【金沢衛】

 クオピオは100年の歴史を持つ、フィンランド東部地域最大のオーケストラ。欧州各国からメンバーを受け入れており、城代さんは6月のオーディションに応募し採用が決まった。好きな作曲家シベリウスを生んだ国でもあり、就任は絶好の機会になるという。

 母親が音楽教師の家庭で3歳からバイオリンを始めた。桐朋学園大を経て英国王立音楽院を卒業し、2004年から国内でソロ活動を中心に活躍してきた。この間数々の国際コンクールで入賞を重ね、昨年には初めてのCD「Invocation」を発表したばかり。

 一方でオーケストラで他の奏者と時間をかけて音楽を作り上げる可能性を探りたいと模索してきた。クオピオでは「歴史や自然、生活習慣に根付いたヨーロッパの音楽性を肌で感じて、今後の音楽活動に生かしたい」と目を輝かせる。

 さっそく今月末にフィンランドで最初の演奏会が予定されている。コンサートミストレスはオーケストラの首席奏者であるとともに演奏のとりまとめ役でもある。「指揮者とのコミュニケーションを取りながらメンバーとの調和を大事にして、音色を大切にするヨーロッパの伝統的な演奏を目指したい」と楽しみにしている。