竜党も、鷹党も、みんなが叫んだ。ヤフードームのスタンド360度からの「オチアイ」コール。照れ臭そうに笑った落合監督は両手を振る。意外な形となったファンとの別れのセレモニーだった。

 「負けたのは残念だけれど、悔いはない。あいつらがここに連れてきてくれた。あいつらはたいしたもの。俺はいなくなるけれど、教えたことは継続してやってくれると思っている。そういう教育はしてきたつもり。外からしっかり見させてもらうよ。いい8年を過ごさせてもらいました」

 報道陣にモミクチャになりながら、一気に話した。敗戦後のミーティングで初めて「退任」を選手に伝えた。

 3勝3敗で迎えた天王山の大一番は、オレ流が粉砕された試合でもあった。八回表のピンチ。秘蔵っ子のセットアッパー浅尾が致命的な3点目を失う。その裏、42打席無安打継続中の谷繁をそのまま打席に送ってしまう。変に優しすぎる一面が出たのかもしれない。

 シリーズ(7戦)の最低打率(・155)、最少安打(34)、最少得点(9)…。打撃のワーストはことごとく塗り替えた。三冠王が指揮するチームが貧打で敗れる皮肉…。ただし、8年間で日本シリーズ5度出場の偉業は、さび付かない。

 経営優先、勝っても「金がかかる」として監督生命は絶たれた。中日球団の判断が正しいか、間違っていたのか。それは後の歴史が証明する。(上田雅昭)

(紙面から)http://www.sanspo.com/baseball/news/111121/bsc1111210505007-n2.htmおめでとう中日ドラゴンズ―2011激闘セ・リーグ優勝速報号 (NIKKAN SPORTS GR.../著者不明

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