十文字疾風です。じゅうもんじ・はやて と呼ぶわけですが、学生時代から「じゅうもんじ」とか「はやて!」とか、人によってまちまち。
 いま捜査しているのは、農薬入り餃子事件。土曜ワイド劇場の2時間ドラマで取り上げそうにもない奇っ怪なヤマです。
 霧山が熱を出しているので、今日も署内は活気がないような気もする。今夜でも見舞いにいってやろう、浪人して2歳年上とはいえ、オレの大事な同期だからな。
 同じ釜の飯をくうって、こういうことなんだよ、ってことを霧山に人生の先輩として教えてやるのも刑事の仕事なんすよ。又来さん。
○又来さん「それで、どこがおすすめSweetsなんだよ」
○オレ(十文字)「まあまあ、そうあわてないで。捜査の基本は、初動捜査にありです。ね、蜂須賀さん」
○蜂須賀さん「そうそう、十文字君の言うとおりo(^▽^)o」
○真加出くん「で、十文字さんのおすすめスイーツって?」
○十文字「困るんだよ、そんなにチョコレートもらってもね。霧山もいるしさ、あいつが一枚ももらえないのに、オレだけたくさんもらうことできないだろ。でも、気持ちはうれしいんだ(´0ノ`*)」
○真加出くん「十文字さんにあげるなんて話していません」
○十文字「いいんだ、恥ずかしがらなくても('-^*)/」
○又来さん「また、はじまったよ、十文字の勘違いが!ああっ、熱でも出したい休みたいね」
○サネイエくん「ところで、おすすめスイーツはどうなったんですか?」
○三日月くん「あれー、霧山君は?」
○又来さん「休みだ。熱出したって」
○三日月くん「えー、つまんないな。一緒ににランチしようって思っていたのに」
○十文字「霧山はいい仲間に巡り会って、幸せなやつだな(感動)。友人のオレとしてもうれしい。だから、スイーツは1人1つにしてくれ。霧山が嫉妬で熱を出すかもしれないからな」
○三日月くん「何?スイーツ?そういえば、このあいだ、中国の烏龍茶で岩茶を飲んだんですよ。ちょっとスイーツって感じでしたよ。お茶本来の甘味っていうのかな」
○又来さん「ガンチャ?ああ、岩茶。でも、あれはいろいろ種類あるし、生産者で味が違うっていうだろ。しかも高いし」
○真加出くん「ガンチャって甘いんですか?」
○又来さん「違う、甘くない。烏龍茶の仲間だね」
○三日月くん「そうですかあ、私は岩茶の中でもキンモクセイの香りのニュアンスがある肉桂が好きですよ。お茶菓子を一緒に、じっくり味わうとリラックスできるし」
○サネイエくん「ああっ、そういうスイーツですか。なら、わかります。岩茶なら目黒にある【岩茶房】でたまにいただいていますから」
○又来さん「おっ、岩茶房を知っているとは、サネイエも通だね。『岩茶のちから』(文春文庫PLUS)を読んで、いろいろ飲み比べもしたから、いろいろ知っているんだよ」
○サネイエくん「へー、じゃあ、明日でも行きましょうよ」
○又来さん「いいよ、その代わり割かんだよ」
○真加出くん「じゃあ、私も連れて行ってください」
○サネイエくん「3人で行きましょう。あそこの岩茶は、人間国宝の茶職人がつくるものだけだし、確か」
○真加出くん「へえ、ほかの岩茶とは違うってことですね」
○又来さん「そうだよ。甘露甘露って感じで味わい深いんだよ」
○真加出・サネイエ・十文字・蜂須賀「(指さして)わーっ!それっだよ、それ、おススメのスィーツドキドキなんじゃないの」
○熊本課長「霧山くんは休みだけど、このテーマ長すぎて時効にしちゃっていいかな」