あー素晴らしかった
観られて良かった
以下、ネタバレあります
レジェンドキャストさんと現役キャストさんが一緒になって作られた30周年記念のコンサート
事前情報ゼロで見始めたので、愛らしいシシィが突然、貫禄たっぷりのシシィと入れ替わった時は、画面の前で、えーっってなったけど、来日されたこともあるマヤさんだとわかって、納得
自由を求めて、全力でもがき苦しみながら生きるマヤさんシシィ、素晴らしかったです
そして、私がずーっと気になっていた、♪愛と死の輪舞 逆輸入バージョンはどんな風なのか…
スッキリ解決いたしました
ウィーン版に詳しい方の感想などを巡っていた時、ウィーン版でのトートは、あくまでも"死"そのもので、至ってシンプルに存在する…私たちの周りにもいつもいるんだけど、こちらから見えないだけ…みたいな
ヅカ版は、ファンタジー要素を濃くするために、トートはシシィに恋する黄泉の帝王っていう、オリジナルなテイストを加えて、ビジュアルも衣装もドラマチックにロマンチックに仕上げたそして、前にも書いたけど、そのロマンチック要素をぐんと高めるために追加されたのが♪愛と死の輪舞
でも、リーバイさんがこの曲を気に入って、後にウィーン版にも追加したっていうレポを読んだ時、えテイスト合わなくね
って、気になってたの
今回、めちゃくちゃ注目して聞いていたら、メロディこそ同じだけど、日本のそれとは、別の内容になってた
シシィに魅了されて、命を奪うのは一旦お預けにして、瑞々しく生きるシシィを追い続けるっていうのは同じだけど、"凍った心溶かす"とか"俺の全てが崩れる"とか"青い血を流す傷口はお前だけが癒せる"とかは、全く言ってなかった
そして、なんと、トートのソロではなく、シシィがトートに応える形で歌っていた
"死なくして生はない""あなたの中に私は存在する"っていう、めちゃくちゃ深いことを笑顔で歌うシシィ…こういう使い方の♪愛と死の輪舞…あっぱれだー好き
今回の日本版エリザ、ゆんくんトートはファンタジックなヅカ版寄りのトートだから、日本版♪愛と死の輪舞の歌詞もしっくりくる逆にいっくんのトートはウィーン版寄りだから、
もうさ、歌詞忘れたフリして、甘っとろい部分は、歌わないっていうのはどうかしら
←ダメですね、はい
注)この記事を上げた翌日観たいっくんトートは、ちゃんと恋するトート様になっていたので、♪愛と死の輪舞もめちゃくちゃ切なくて良かったです
前言撤回します
それから、♪私が踊る時…シシィがめちゃくちゃ力強く動き回るのが良かったやっと勝ち取った自分の居場所に意気揚々として、力強く歌い動く…それに対して、泰然自若、余裕ありありでシシィを見守るトート
シシィが動けば動くほどに、声高になればなるほど、トートの腕の中から逃れられない感がひしひしと伝わってきて、見てて可哀想になってくる少女のあの時、トートにロックオンされてから、ずーっとトートの掌の上にいるのに、1人あがきもがくシシィ…美しすぎた女性の運命なのね
それから、ルドルフが亡くなって、シシィがトートに私を救ってーと叫ぶシーン、トートが冷たく「遅すぎた…そんなお前は欲しくない…お前は必要ない、失せろ」って言ったんだけど、"そんなお前は…"はわかるんだけど、"遅すぎた"…っていうのはどういう意味だろ待たされ続けてる間にシシィは歳を取っちゃって弱っちくなっちゃった上に、ヤケクソ気味に自分を求められたから、思わず暴言吐いたのか
それと「そんなお前は必要ない、失せろ」とまで言っていたのに、その後の悪夢のシーンで、「おれがシシィを救済する」といってヤスリを取り出すのは、その前の♪夜のボート…で、はっきりとシシィがフランツと決別したから…っていう解釈でいいのかしらね
ラスト、トートに身を委ねる決意をしたシシィが、振り返りながらしみじみと自分が脱いだ喪服に目をやるのが良き一瞬だけど、窮屈な現実世界との決別が強調されてる
そして、満を持して、シシィをその腕に抱き上げるトートの格好良さったらない←散々、シシィを痛めつけたわけだし、死を格好良いとか言っちゃいけないんだけど、お芝居のラストとしては、やっぱりかっけぇのよ
あ、釣り竿?ムチ?みたいなのぷらんぷらんは…なんだかちょっと….ぷぷぷでしたけど
いやぁ、全てのキャストさんが、適材適所で、見応えあったー
WOWOWさん、ありがとう
そして、これを踏まえて、まもなく2度目の育トート、私の目にはどう映るのか…フフッ