スカステ無料期間に放送してくれたこちら、こっちゃん出るやんってことで、拝見
この作品、かなーり前に宝塚初演版を映像で観たとうこちゃんパーシーは素敵だったんだけど…作品としては頭の中が
に
冒頭はフランス革命後の恐怖政治下で、残った貴族たちが次々にギロチンにかけられるおっそろしい雰囲気
そこにその貴族たちを救い国外へ逃亡させる活動(通称スカーレット・ピンパーネル軍団)をしている英国貴族のパーシーが現れ、名曲♪ひとかけらの勇気を歌いあげるんだけど……この時点で、パーシーが何のためにスカピン活動してるのかがわかってないから、何の曲
ってなっちゃった
始まりのここは、国は違えど同じ貴族として、苦境に立たされているフランス貴族を救いたいと言うスカピン活動をする具体的な理由を歌詞に入れた曲の方がいいんじゃないかなぁ…だって、いきなり、精神論みたいなの歌い上げられても、この人何ってなっちゃう…私だけかな
で、話が進んで行くと、さらに、作品の雰囲気が軽ーくなるそして、やっぱり、なぜ、命の危険を冒してまで、パーシーはスカピン活動をするのかが、具体的に伝わってこないからさ、この話は、何を軸に観たらいいのかわからなくなる…
今回も、同じことを感じたので、ちょっと一旦観るのを止めて、この作品をググってみたら…
これ、元々のブロードウェイ版は、フランス革命を否定的に描いたコメディだったと
でも、日本で上演するにあたり、宝塚には『ベルサイユのばら』というフランス革命を美しく描いた作品があるから、そのままではマズイ…ということで、小池先生がシリアス寄りに潤色したのだそう…
軽いのか、シリアスなのか、わからなくなる違和感の正体はこれだ
納得
元々コメディだったものを、シリアス寄りに…は無理があるのでは
ただね、2017年版、コメディエンヌなさゆみさんがパーシーだから、期せずして全体がコメディっぽく仕上がってる
だから、初演版よりも観やすかったー
冒頭の♪ひとかけらの勇気は、もうちょい苦々しく悩める風情の方が良かったかも…とは思うけど
私的には、本筋から大きく外れるアドリブは好きじゃないけど、そもそも脚本ベースでな作品の場合は、そういうとこで面白味を出すしかないっていう考え方もあるので、まぁ、いっか….ってなった
で、もう一つなのが、パーシーとマルグリットの出会いや結婚に至るまでのあれこれが全く描かれてないこと
2人の強い絆&愛
↓
マルグリットの政治的な裏切り
↓
パーシーがマルグリットを避ける
↓
わけが分からず悲しむマルグリット
↓
心のすれ違いによるさらなる悲劇
↓
誤解が溶けて
って、ならなきゃいけないのに、最初の2人の強い絆&愛が描かれてないから、全く感情移入できないまま、話が進んで行くこれは、勿体無いぞ
脚本ー
策士なパーシーだからさ、この結婚にも裏があるんじゃないかって、疑いながら見ちゃって、途中であれ?純愛なのか?って、原点に戻る変な感じになっちゃって…これも、私だけか
で、今回の私のお目当て、こっちゃんの悪役ショーブランこれは、文句なし
フランスの平民で散々貴族たちに虐げられてきた恨みを胸に、革命政府の幹部に成り上がったtheヒールショーブラン
圧巻の歌声と低音ボイスで、ワル感たっぷりカッコ良すぎず、元平民って言う小物感もちゃんとあって、当場すると舞台上の空気がピシッとしまる
さすがよーん
さゆみさんパーシーのどんなはっちゃけたアドリブにも負けず、ひたすらショーブランであり続けたのもおふざけに乗っかりたくなっちゃうところだけど、ショーブランは乗っちゃダメ
こっちゃん、裏切らないわー
でもって、悪役から一転、フィナーレで、キラキラ衣装を纏っての♪ひとかけらの勇気絶品でございました
本作でとても美しいマルグリットの綺咲愛里さん、『王家の紋章』ではミタムン王女役ゲネ映像にも映ってましたね
結局のところ、私はこの『スカーレット・ピンパーネル』という作品については、今現在、全く腑に落ちてないんだけど、世の中的にはかなり人気があるっていうことみたいなので、きっとまた再演あると思うし、いつか、おーこんなに面白い作品だったのかー
ってなる日を楽しみにしとこうと思う
梅芸版は、脚本や演出がまた違うみたいね
っていうか、2017年梅芸版には洸平くん出てたんだねアルマン役って…ちょっとイメージしづらいけども