フォローさせて頂いている方の投稿で、NHK地上波での再放送をアナウンスして下さっていたので、慌てて録画予約して、観てみましたー
おもしろかったー
何と言っても、芝居巧者が勢揃い
なんかちょっと古めかしいというか、ゆるーっと飄々とした雰囲気の中でお話しが進んで行くんだけど
その中で、奥底にある職人魂というか、一つのものに愚直に向き合う人たちの、静かに燃える情熱というか…人間力を感じるドラマでした
※以下、ちょこっと内容に触れています
内野さん演じる、殺陣は得意だけど、セリフは全くダメな大部屋の俳優さんが、ある日、最新鋭のスーパースローカメラでの撮影の主役に抜擢されて、あれやこれやっていう展開なんだけど
”アナログな時代劇の殺陣”と”ハイテクな撮影機器”との対比も面白く、どちらも、つまるところは、それを扱う”人”次第ってことで
ハイスペックな機材も、それを使いこなせる人が居ればこそだし、どんなハイスペックな機材があっても、被写体として、人と人とのあうんの呼吸で魅せる殺陣の技術が高度でなければ、機材の持ち腐れなわけで…
さらには、ハイスペックな機材とハイスペックな殺陣が合わさることで、インスピレーションが刺激されて、より高度な殺陣シーンの発想が生まれる…という、こだわりの強い人たちが集まって生み出されるプラスのスパイラルみたいなものが、淡々と上手に描かれてた
登場人物、皆さん、個性的で魅力的なんだけど、特にね
☆柄本佑さん(NHK技術ラボの田所さん)
しょっぱな、いかにもNHKの人っていう感じで、クールなのかと思ったら、まさかのガチな時代劇オタクで
オタクにとっては聖地とも言える撮影所で、実際に撮影に立ち会うんだけど、いちいちオタク的リアクションが絶妙で
大げさじゃないんだけど、今、内心めっちゃテンション上がってるんだろうなぁっていうのが、目とか頬の筋肉ぴくりとか、ミニマムな表現で、めちゃめちゃ伝わってきて、もう、私のツボをくすぐりまくり
この間の連ドラ”知らなくていいコト”の尾高さんもかなり良かったけど、こちらもものすごーーーくいい
☆水野美紀さん(シゲちゃんの奥さん)
元アクション女優で、今は、実家の和菓子屋さん手伝いながら、ぱっとしない大部屋俳優のシゲちゃんを支えてる、明るくてしっかりものの奥さん
2人の子持ちだけど、昔と変わらないキレのあるアクション披露するシーンもあって、大部屋のマドンナだったのがよくわかる美しさ
さばさばっとした空気感の中にも、シゲちゃんへの深〜い愛情が感じられて、特に、ラスト近くの店先でのやりとりは、もう、見てるこっちがにやにやしちゃった
朝ドラ『スカーレット』のちや子さんも、大好き💕いい女優さんだなぁ
☆中村獅童さん(城太郎さん)
さすが、歌舞伎役者さんだなぁっていう、立居振舞いで、存在感と顔面演技がハンパない
シゲちゃんの大部屋仲間で、ライバルでもあり、よき理解者でもあり、何ならシゲちゃんの奥さんに、その昔、ちょっと惹かれてたって言う微妙な立場の城太郎さんを、すごく率直に演じられてて、高感度
余談だけど、獅童さんのインスタに登場する息子ちゃんが、めっちゃ可愛いの😍癒されてます
☆内野聖陽さん(シゲちゃん)
そして、御大は、さすがでございました
殺陣はキレッキレ、なのに普段は頼りな〜いシゲちゃんを、味わい深く演じておられました
内野さんが画面に登場するとね、目が離せなくなるの…いつどんな表情や動きするのか、見逃したくないから
なかなかいない稀有な存在です
書ききれないけど、全てのキャストさんが、素晴らしかったです
で、ラストは、まるで『蒲田行進曲』のようで、一緒にパチパチしちゃったー
私、そもそも、舞台装置とか撮影用セットとか大道具小道具とか、お芝居に関するもの大好き
京都太秦映画村にも、数年前に家族旅行で行き、誰よりもテンション上がったから、柄本さん演じる田所さんの気持ち、よくわかるし、そういう現場で、お芝居に関するお仕事してる方々が羨ましくて仕方ないから、ホントに楽しいドラマだったー
観られて良かった
で、時間見つけて、リピろうっと