ども、りょうです。
嫁さんから、トランプ氏が米大統領になったら円安になるのか?円高になるのか?と聞かれたのですが、そこに息子が会話に入りたくなり、理解できなくて騒いだので話題は終了(^-^;)
そんなこんなで今回は円高、円安が与える影響について記事にしてみます。
トランプ氏が大統領になると通貨はどうなるのかという未来の話は、正直なところ分かりません。分かりませんが、トランプ氏は円安ドル高は許さんと言っているので、トランプ氏は今より円高ドル安にしたいのでしょう。
いずれにせよ、米大統領が誰になるかは関係なく、しばらくは去年までのような円安にはなれないでしょう。日本銀行が大規模金融緩和を続けているのに、一向に円安に向かわないのですから。金融緩和を止めるとなれば、円高になるでしょう。
では、なぜアメリカ大統領候補が円安ドル高を気にするのでしょう?
円安ドル高って、アメリカにとってそんなに不都合なことなの?日本にとってそんなに良い事なの?
結論を言うと、円安は、日本にとって良い事です。円安ドル高は、アメリカにとって良い事ではありません。
よく言われるのは「通貨安になると輸出企業だけが得をする」ということですが、実際は輸出企業「だけ」ではありません。
トランプ氏の発言は、おそらく輸出を意識したものと思いますが。アメリカ経済のために円高ドル安にして、アメリカのモノ、サービスを日本に売りたい訳ですね。
ただ、アメリカのGDPに対する輸出額の割合は10%程度です。更にその10%の中でも輸出額の多い順にカナダ、メキシコ、中国、日本と、4番目ですので、日本への輸出など、アメリカの経済規模から見たら小さなものです。別にトランプ氏も円安がダメとだけ言ってる訳ではないので、この発言をそんなに重く取らなくてもよいと思います。
ちなみに、日本のGDPに対する輸出額の割合は14%程度です。アメリカと日本は、輸出依存度が低いと言えます。他国と比較するとよく分かります。
以下は少々過去のデータですが、参考にどうぞ。
トランプ氏の話はここまでにして、ここからは、通貨安になると輸出企業だけが得をするのではないということを掘り下げます。
引き続き日本とアメリカを例にします。
まず輸出ですが、輸出企業は、日本製品をアメリカに輸出し、ドルで売って、得たドルで円を買って(両替して)利益とします。
円安になると、製品が売れた後、ドルで安い円を沢山買えるので、製品を外国で安く売っても利益を出せます。円安になると、日本国内の輸出企業は価格競争力が強くなるということです。
例えば、1000円で利益が出る日本企業の商品があるとします。1ドル100円のときにアメリカで10ドルでこれを売っていたのが、円安で1ドル125円になると、8ドルで売っても、円に両替したときに利益を出せるようになります。
仮に競合する中国企業が同様の商品をアメリカで8ドルで売っていたとしたら、価格が並ぶ訳です。中国企業が、日本企業に負けまいと価格を下げたくても、利益を出せなければ下げられません。
といことで、確かに、通貨安はその国の輸出企業に有利ですね。
では、アメリカの輸出企業が日本で商品を売る場合は?
10ドルで利益が出るアメリカ企業の商品があるとします。1ドル100円のときに日本で1000円でこれを売っていたのが、円安で1ドル125円になると、1250円くらいで売らないとアメリカ企業は利益を出せなくなります。
ここで、仮に競合する日本企業が同様の商品を1000円で売っていたとしたら、何もしなくても選ばれ易くなります。
円安になると、競合する外国企業の価格競争力が弱まる訳です。
つまり、通貨安は外国に競合がいる国内企業にも有利です。輸出企業だけが得をするというのはウソ、間違いです。
通貨安は、輸入するモノやサービス全体に関税をかけて他国の価格競争力を奪い、自国の産業を守ることと同じ効果がある訳です。
しかし、当然ながら逆に困るのは、外国から輸入する必要のあるモノが高くなることですね。
日本の食糧自給率はカロリーベースで約39%、穀物は約25%、エネルギー自給率は約4%です。じゃあ、通貨高だっていいじゃないかということではなく、これらは本来、100%自給すべきなのです。
結局、通貨安になった方が自分たちにとって良い事で、そうしたいのですが、意図的な通貨安への誘導は、自分が良ければ良いのかという意味で非難されます。
文章ばかりで分かりにくい内容だったかもしれません。長々と失礼しました。