今日はジャワ

 

天皇陛下滞在の話より 

 

王さまというそのお方は

ジョグジャカルタ王朝のスルタン

という名称で呼ばれます

 

スルタンというのは、

イスラム世界における君主の称号です

元々はアラビア語ですが

国王や皇帝と訳します。

 

しかしインドネシアの場合は

政治を治めるのには大統領がいるため

それに国王ではないため

スルタンと呼ぶことが多いです

そして彼らのいるところは

宮殿・王宮と呼びます

 

 

ジャワの方たち(私も)

スルタンと呼びます

日本語だとやはり王さまですね

天皇陛下即位の夜中の儀式のときにも

同じ様に傘をさして守っていましたね

 

本来は、ジョグジャカルタの正式バティックとは

黒・茶・白の3色使いが多く

非常に渋めなのです

しかしニュースなどで見かけた王は

すごく派手な花柄だったと思います

お出かけ着、おしゃれしているということです花柄

 

さて、今回の天皇陛下の渡航

これが本当に極秘に近く

当日まで知らなかった

という現地の人たちも多い

 

ジョグジャの町は当日

あちこちに多くの警官が立ち並び

交通規制があるため

みんな外出をやめたそうです

 

ボロブドール遺跡まで

町から1時間半かかるので

そのあたり一面に

警備がしかれたようでした

 

天皇陛下が来ると聞いて

晩餐会を開くと言い

メディアのインタビューにそのとき

王さまが話した映像がありました

 

まずその前に

 

インドネシアという国は

300年以上もの長い間

オランダの植民地でした

その統治をやめさせて開放させる

ということで日本が入って行きます

オランダが降伏したあと、日本が

占領地軍政実施となります

慰安婦その他様々な問題があります

 

 

王はこうコメントしました

 

日本とインドネシアの間には

いろいろな過去がある

しかし歴史は歴史だ

私たちがすることは

前を向いて、

未来へ進んでいくことです

 

 

これは私が滞在している間も

現地の皆さんからも

よく聞いた言葉です

 

留学の頃から

私が日本人だと知ると

 

あのときは

状況は「戦争」だったのだからね

それよりも、前をみていこう

 

親日だと言われますが

これは国民性だと思います。

彼らは統治国オランダとも

いい関係をもっていますね

恨んだり憎んだりしていない

 

しかしこれは宗教心とは違う

ジャワ人の精神だと思います

 

現地の方たちの

天皇陛下の感想は

控え目で真面目そうな方

と皆さん言っています

非常に日本人らしい

とも言っていました

 

さて、

天皇陛下が止まったテントラム

これは何年か前にできたホテルで

値段も高いです

スイートは格別素晴らしいらしいですよ

 

大臣たちも泊まるホテルですので

セキュリティが一番しっかりしているので

今回ここが選ばれたようです

 

現地のメディアに載った写真

ボロブドールを背景に

 

晩餐会前の伝統舞踊鑑賞

インドネシアは要人がいらしたとき

必ず舞踊を見せます

 

同日、偶然にも、

ビモ氏は公演だったのですが

何名かここにダンサーが出ないとでした

これがガムランの生演奏です

 

ガムランというのはひとつの楽器ではなく

このようなオーケストラです

 

このような舞踊と音楽の形が

要人を招待した際の最初のおもてなしです

 

 

で、ついでに

先日の通訳の方の真面目そうなこと

 

きちんとスーツをお召しになって

ノート持参で話もメモしていました

本当はこうでないとですよね

 

私が通訳していたときは

半袖サマーセーターですし

腰にカーディガン巻いてましたから(笑)

 

手ぶらで同時通訳

私このときちょうど日本に帰国したくて

滞在のビザも期限ギリギリだったのですが

延長の手続きはすべてやるから

あなたやりなさいと指名されて

連日通訳でアテンドしていました

 

お陰でこのときのパスポートには

ビザ切れなのに滞在していたと、

赤のスタンプが輝くように押されます

しばらくは入国のたびに理由聞かれました

この気楽さだもんね 王様とお妃様とあ・た・し

 

この王様以前

お忍びで日本へいらしたことがあります

もちろんお付きの方たちも

同行していらっしゃいます

 

食事を終えて例えば6階から

エレベーターに乗られる

お付きの皆さんは

一緒には乗らないです

(陛下と乗るようなものですから)

 

そしてエレベーターは降りていく

1階で扉が開いた時

お付きの皆さんはもうそこにいる

さすがです

(階段駆け下りです)