この間のセミナーのときの話です。
子供が黙って塾をサボっていた
皆さんはどうしますか?
その方は、
謝れば「ダメよ」で許せるのに、
黙っていたことにも、
哀しい気持ちがしたようです。
 
これに関してですが、
心理セラピストとして
お答えをしますとね、
(ベルナスの理論とは少し離れます)
 
子供が親に対して秘密を持つ。
これは自立心の現れでもあるので、
嬉しいことでもあります
 
しかし一般では、
秘密はよくない、
お母さんには
何でも話しなさいね。
 
私たち家族は、
秘密をもたない約束です
 
・・・という方も多いものです。
さぁ、ここで
思い出しましょう皆さん、
 
学生時代に
親に言えないこと
ありませんでしたか?
 
何もかも全部話してきた、
という方は少しばかり
変わっているかもですが
そういう家族もいらっしゃるでしょう。
 
一般的には、
秘密はよくない、
何でも話して
と言われて育った子はどうなるか。
 
思春期になり、
言いたくないことが起きたとき、
気が重くなります
言わないといけない、
と思っているからです。
 
そして言わないことで
罪悪感を感じていきます
 
すると外で楽しんだり、
(例えば塾を休んで遊ぶ)
すごく楽しかった!
すごく幸せだった!
 
しかし、ここです
楽しかったとは言えない。
だから
つまらなそうな顔をするようにすなる
 
この子供という部分を、
と置き換えても下さい。
理想なのは、
言いたくないことは
言わなくてもいい
 
そう伝えてあげることです。
相手を信頼していれば言える言葉です。
 
 
ひとはどうして嘘をつくのか-
本当のことが言えないからですよね。
 
本当のことを言っても
分かってくれない、 

言ったら怒られる、叱られる

または、相手を悲しませる など。
 
それらがわかっているので 
だから言いたくない。
それで塾を休むですけれどね、
私も思い出すことがあります。
 
高校生の頃、
音大教授の個人指導に通っていまして、
それ何度かサボりまして、
行くといって実は行く日でないなど、
月謝ではなく毎回持参する高いお金も、
遊んで使い込んでいたことがあります。
それ、母は気づいたのですね。
しかし彼女その当時は黙っていてくれた。
 
何年もたったある日、
あなたあのとき何回か、
行ってなかったでしょう。
月の回数とお金が
全然合わなかったわね。
なにに使ったのかしらね。
あまり不自由な思いさせたつもりはなかったけど、
なにか使いたいものがあったのねきっと。
 
とだけ言われたときには、
大いに反省し、
何に使ったかも聞かれなかったため
答えはしませんでしたが、
今後一生まっとうに生きていこう
心の中で神に誓った瞬間です。
 
 
大学の頃ベッドの下に隠した灰皿が
キレイに洗われていたこともありました。
しかしひと言も何も言われなかった。
 
 
どんなことがわかっていようが
一度も責めることはしなかった母でして、
だからかもしれませんが、
娘はとにかくいつも深く反省して、
もっとちゃんと生きようと思ったものです。
この女にはかなわないなと思いました