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あい♥のブログ

ポケモンとガルフレが大好きな大学生が、気ままに更新する、愛がいっぱいのブログです♥

はじめに・・
予告してた更新日から遅れてしまいました。ゴメンナサイ m(v v)m
第八話は、試合展開的には、第一話の続きです。
まだ第一話を読んでいない方は、

「WONDER」--序。「始まりの快音」

から読んで貰えると嬉しいです!
それでは、本編です。

☆☆☆☆☆


地方予選三回戦、聖櫻学園と南陽高校の試合は、初回の春賀の安打と相手のエラーにより聖櫻が1点を先制し、尚も、動揺した南陽のエース比嘉から連打を放ち、さらにもう1点を奪っていた。
省吾はすばらしい立ち上がりを見せ、相手に一塁を踏ませない投球を披露した。
2回、比嘉も立ち直って聖櫻の打者は三者連続三振に取られたが、省吾も南陽打線に安打を許さない。
3回表、聖櫻の攻撃。
春賀が先頭打者として打席に入る。
比嘉はマウンドから強い視線を春賀に送っていた。

凪(なぎ)の様に、空気が熱く重く淀んでいたグラウンドに、さぁっと僅かな風が吹いた。
風は・・バックネット側からセンター側に流れている。
バッドを構えたひかりは、一瞬、その視線を空に移し、直ぐにマウンドの比嘉に向けなおした。

初球。鋭いストレートが内角高めを突く。
ひかりは僅かに身を引いて見送る。ボール。
2球目。今度は一転して外角低目にストレート。ひかりはこれも見送って、ボール。
3球目。もう一度内角高めにストレート。ひかりはそれを見送り、判定はストライク。
4球目。こんどは内角低めのストレート。ひかりはそれも見送る。カウントは2-2となった。

比嘉は冷静だった。初回の痛打は相手を見下しすぎた。油断が招いた結果だと反省した。
そして、春賀には何かがあると感じていた。見た目で判断してはいけない、何か。
5球目。渾身の投球で、腕を振って内角低めにチェンジアップを投じた。
ストレートとほぼ同じ軌跡からブレーキの掛かったボールが行く。三振を狙った快心の投球。
だが、春賀はバットをぴくりとも動かさなかった。判定は、ボール。
比嘉はむっとする気持ちを抑え、最後のボールを投じた。
スライダー。外角低めに絶妙にコントロールされた、キレのある球がホームベースに向かう。
「・・え?」
ひかりはカウント3-2から、セフティバントをしてきた。
カツンッ!
絶妙に球速を殺した球が三塁側に転がる。三塁手が慌ててダッシュし、球を処理したが、一塁に投げる事は出来なかった。
内野安打。この日、2本目のヒット。
一塁ベースに立つひかりを、比嘉は苦々しく見詰めていた。

次の打者の初球。警戒するバッテリーを嘲笑うかの様に、ひかりは絶妙なスタートで盗塁した。
そして、送りバントで三塁に到達した。
1アウト三塁。打席には省吾が。
南陽のナインはマウンドに集まった。春賀の足を考えると、スクイズも十分にある。
まだ3回とは言うものの、これ以上の失点は比嘉のプライドが許さなかった。


応援席では宮里が両手を胸の前に合わせて、ひかりを見詰めていた。
--ひかり。頑張れ!
どきどきと、胸の鼓動が早くなる。
ふと、風を感じた様な気がした。
「?」
そして、思わず空を見上げた。誰かに声を掛けられた様な気がして。
--今のは・・?
グラウンドに目を戻すと、比嘉が第2球を投じようとしている。
投球モーションに入ると同時に、ひかりが走り出す。「あっ!」

スクイズのサインは出て居なかった・・筈だ!
省吾は投球と同時に走り始めたひかりを視界に捉え、焦った。
「くっ」
とにかくバッドに当てなければっ!
だが、省吾のバットは空しく空を切った。

わぁっという喚声が聖櫻学園の応援席から湧きあがる。
投球は低くワンバウンドし、省吾が空振りをしたものの、キャッチャーのミットを弾いてボールはバックネット側に転がった。
記録はキャッチャーのパスボール。またしても、エラーでの失点だ。
スコアは、3対0になった。


「WONDER」--九。「決着」に続く・・

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続きは明日アップします!
~あい