小官が選ばれたことは、まことに光栄なんだが・・・・・・。いかんせんもう話が尽きはじめているので、先日起きたことでも話そうと思う。
先ほど、神宮寺先生と話して、これが最適なのではということで意見がまとまった話をしよう。先生、ありがとうございました。
先日とはいえ、ゴールデンウィークに係る十連休により、日本中がハッピーホリデーになった時だ。
小官は左馬刻、銃兎とは別にみなとみらいへ買い出しに出かけた。ふたりは仕事があり、どうしても抜けられないとのことであったからな。
ちょうどアウトドア用品等を売る大型ホームセンターや、某北欧系の家具を売る店などもあり、冷やかしつつ、固形燃料等や保存食をカートに入れて、棚に陳列する商品を眺めたり、気ままな時間をすごしたが・・・・・・どこに行っても、ある人物を見かける。
シブヤの作家が、仲間も連れずひとり、みなとみらいで何をしていたんだ?
話しかけたり、呼びかけたりもしたが、瞬きをしていた間にふと消えてしまったから、小官の見間違いかと思った。
いや、それだけじゃない。
顔色がすこぶる悪く、ただでさえ猫背だが更に背筋を曲げ、新しい衣装も決まったというのに、蒸し暑いなか羽織りと襟巻きまでしていたんだ。
それに・・・・・・ここまで話してもいいかどうか迷ったが、隠していても良いことはないと思い、打ち明けよう。
行く場所、通りかかる道、時間つぶしに入った書店にまで現れた姿は、常に青白いヴェールみたいなものに包まれたような、佇まいをしていた。
見かけた翌日、小官は珍しく熱を出し、銃兎が救急外来に連れて行ってくれた。やけにひどい頭痛があり、調べたところ、ウイルス性髄膜炎だった。
小官の話はこれで全てだ。