面接時間・・・。



受験生3人ずつが同時に面接されていく。


面接官はその高校の男の先生2人だ。



そして面接が開始される・・・。



柾鷹(・・・何聞かれるんだ・・・



柾鷹は中学で放課後、近藤先生が急遽、


面接の練習をするために推薦入試の受験を受ける生徒に


面接の練習を行うことがあった。


・・・柾鷹はそこで練習した・・・。


が・・・。


柾鷹は心の中で近藤先生に突っ込むばかりで、


さほど練習の成果があったとは言えない・・・。



そして2人の受験生への質問が終わり、


柾鷹に順番が回ってきた・・・。



面接官A「では、まずあなたは何故この学校を希望されましたか?」


柾鷹(・・・いきなりそんな質問・・・


柾鷹「あ、あの、えと・・・。


柾鷹は言葉を詰まらせていた。


面接官A「では違う質問にしましょうか?」


面接官B「そうですね。


      では、あなたはこの学校に来たら何をしたいですか?」


柾鷹「えと・・・。


柾鷹(・・・何か答えないと・・・


柾鷹「ス、スポーツにでも取り組みたいと思っています。


柾鷹は咄嗟(とっさ)に言葉が出た。


面接官B「スポーツ・・・。


      そう言えばあなたはサッカーをやってるんですよね。


      中学でもいい成績を残してるじゃないですか。


      県ベスト4まで・・・。


      ウチの学校のサッカー部も県大会ベスト8までは行くんですがね。


      もし、ウチの高校に来たらサッカー部に?」


面接官Bはサッカー好きなのか、少し熱く語っている。


柾鷹「・・・多分、入らないと思います・・・。


面接官B「それは何故ですか?」


柾鷹「俺・・・自分は途中からサッカー部に入りましたし、


    レギュラーって訳でもなかったんです。


    それまで協調性もなかったかもしれないですし。


    それに最後は怪我までして皆に迷惑かけました・・・。


    だから高校でサッカー部がとか・・・今は全く考えていません。


柾鷹は面接官Bの目を真っ直ぐに見て答えた。


柾鷹(・・・何言ってんだ俺は・・・今のマイナス発言だろ・・・


柾鷹は少し後悔の思いがあった。


面接官A「じゃあ、次の受験生達もいますし、


      これで終わりにしますね。」


柾鷹を含む3人の受験生は一斉に頷き、挨拶をした。


面接官B「合否の通達は、


      各学校に連絡をさせてもらいますので、そのつもりで。」


そうして面接は終わった。



入試の全日程が終わり、自宅に帰るため駅のホームで電車を待つ柾鷹。


柾鷹は浮かない顔をしている。


柾鷹(・・・そりゃそうだよな・・・教科で点数良くても推薦入試だもんな


    ・・・面接で人柄とかも見て合否を決めるんだもんな・・・


柾鷹はあれこれ考えていた・・・。


柾鷹(・・・ここ最近・・・言いたい事が言える感じに何故かなったけど


    ・・・何故あそこでストレートに


    ・・・嘘ついてでも言っておけばよかったかな・・・


柾鷹はそうして後悔の念を抱きながら、


電車に揺られ自宅の帰路についた・・・。