柾鷹「そうか。


柾鷹は少し先の堤防が途切れている所まで走り出した。


朋美「あっ、待って鷹くん。


朋美は柾鷹を追っていく。


堤防が途切れた先は小さな港があった。


島民の漁船など、様々な船が浮かんでいる。


柾鷹(・・・やっぱり


    ・・・あのクルーザーはこの港に来るために向かってたんだ


    ・・・別に俺の所に来る訳じゃないんだ・・・


柾鷹は疑問から開放されている。


朋美「どうしたの一体?


柾鷹「・・・いや。何でもないよ。気にしないで。



柾鷹は港に入ってきたクルーザーに目を向けた。


柾鷹「え?


クルーザーは柾鷹と朋美の目の前に停泊した。


柾鷹(・・・何で?・・・


すると中から柾鷹と同年代と思われる金髪の女の子が出てきた。


金髪の女の子「ここでいいわ。


柾鷹「・・・え?


柾鷹は金髪の女の子の顔をよく見ている。


金髪の女の子「ここで降りるから。


操縦士「ここで大丈夫なんですか?お嬢様。」


金髪の女の子「ええ。ちょうど知り合いがいるしね。


          構わないわ、ありがと。


そうしてクルーザーは金髪の女の子を降ろし、


また大海原に戻って行った。


柾鷹(・・・まさか・・・


金髪の女の子「久しぶりね、タッキー。


柾鷹「!やっぱり!エミリー・・・!!


エミリー「何よ。久しぶりに会ったのに呼び捨て?


      タッキー変わったね・・・。


柾鷹「ん?タッキー?


エミリー「あんたの事よ。


柾鷹「俺!?


柾鷹は驚いている。


柾鷹「・・・まっ、タ、タッキーはいいとして何でここに・・・?


    しかも金髪になって・・・。


エミリー「昨日、海外から戻ってきたの。


      そしたらこの島で行事をやってるって聞いたから、


      途中参加することにしたの。


柾鷹(・・・海外・・・


エミリー「それに元々、あたしの髪の色はこの色なの。


      あまり目立ちたくなかったから、黒に染めてただけ。


      学校には許可取ってあったんだけどね。


柾鷹「そうなんだ。


エミリー「あの時は目立たなくても、


      結局学校には行けなくなっちゃったけどね・・・。


柾鷹「十分、目立ってた気が・・・。


エミリー「何?タッキー?


柾鷹「な、何でも。


エミリー「あの時は・・・ありがとね、タッキー。


柾鷹「え?


エミリー「釘原達との事件の事も聞いた・・・。


      西野くんの事は残念だったけど・・・。


      あたしもう一度、2学期から学校に行くことに決めたから。


柾鷹「そっか。


エミリー「クラスは違うけど、よろしくね。タッキー。


柾鷹(・・・タッキーに慣れねぇ・・・


エミリー「ところでさー、さっきから気になってたんだけど、


      タッキーとモーミって付き合ってるの?


柾鷹「ええ!!


エミリー「久しぶりね、モーミ。何でさっきから黙ってるの?


朋美「エミリーと鷹くんて知り合いだったんだなーって思って。


エミリー「まー、腐れ縁みたいなもんね。モーミ、気にしちゃダメだよ。


朋美「あ、あたしは別に・・・。


朋美は少し慌てている。


エミリー(・・・ふ~ん・・・



エミリー「ねぇ、今何の時間なの?


朋美「自由時間だよ。


    今日は夕方のフェリーで帰るまで自由時間なの。


エミリー「そうなんだ。だったらさ。あたしも一緒に付いていっていい?


朋美「いいよ。エミリーと積もる話もあるしね。


朋美とエミリーは小学校時代からの知り合いである。


エミリー「ありがと。さぁ、タッキー!


      女子2人、ちゃんとエスコートしてよね。


      あたし久しぶりの日本なんだからね。


柾鷹(・・・ごちゃごちゃになってきた


    ・・・チャマ・・・祐平・・・この状況助けてくれ・・・


そして、柾鷹・朋美・エミリーの3人で行動していく・・・。