エミリーは走っていた。
海岸線沿いを・・・。
車道を通り抜け、広場がある場所にやってきた。
エミリー(・・・いた・・・)
エミリーは一息つき、ゆっくりと歩き出した。
エミリー「釘原・・・。」
釘原「あん?」
そこには釘原と向島がいた。
エミリー「久しぶりね・・・。」
釘原「何だぁ?金髪の外人に知り合いは・・・。」
向島「く、釘原くん!こいつエミリーだよ!」
釘原「な!!」
釘原はエミリーの顔をよく見ている。
釘原「ホ、ホントにエミリーじゃねーか。」
エミリー「そうよ。他に誰がいるっての。」
釘原「な、何だよ・・・。いきなり・・・。
あん時の事を謝ってでもほしいのかよ?
言っとくがアレは事実に近かったんだろが?
それにお前あん時家にいなかっただろうが。」
エミリー「謝るとか別にいい・・・。」
釘原「何だよ、えらい素直じゃねーかよ。
心でも入れ替えたのかよ?」
エミリー「あたしはあんたを許せない・・・。
あたしだけじゃなく、西野くんや・・・タッキーだって・・・。」
釘原「ハ?タッキー?・・・滝雄のことか。」
エミリー「あんたのせいで皆バラバラになってたのよ!
日本に戻ってきたら小松先生だっていなかった・・・。」
釘原「それは・・・。」
釘原は少しばかり申し訳なさそうだ。
エミリー「復讐しようとか、そんなことは思わない・・・。
ただ、もうあんたとは二度と関わりたくないから!!
それだけ言いにきたの。」
釘原「・・・なんだ。そんな事言いにきたのかよ・・・。
コッチだってなー!ごめんなんだよ!!」
釘原はカッとなっている。
向島「あ、ああ・・・。」
向島はどうしていいかわからない。
そんな釘原の声に、近くにいた生徒達や
その他の観光客は、エミリーと釘原に目を向けている。
エミリー「お、大きな声出さないでよ!」
釘原「お前が滝雄といる限り・・・俺は関わりたくないんでね!!」
釘原は捨て台詞の様に残し、その場を去って行く・・・。
向島「あっ、待って釘原く・・・。」
その釘原の後を向島は追いかけていった。
エミリー(・・・な・・・何なの
・・・そんなにタッキーと関わりたくないの?
・・・タッキーに何があったの・・・)
最初は深く考えていなかったが、
エミリーは柾鷹の変化について
少しずつではあるが、疑問を感じていた・・・。