一方、柾鷹と朋美は・・・。
柾鷹(・・・また2人っきり・・・どうすれば・・・)
柾鷹はまた予想外の状況で悩んでいた。
柾鷹「・・・。」
朋美「・・・。」
2人の間には沈黙が走る。
柾鷹「とりあえず歩いてみようか?」
朋美「そうだね。」
そして2人はゆっくりと海岸線沿いを進んでいく・・・。
観光客・島民などと幾度となくすれ違っていく・・・。
柾鷹(・・・同じクラスや他のクラスの奴と会わないのが唯一の救いか・・・)
柾鷹はそんな事ばかり考えていた。
朋美「そう言えばさ・・・。」
柾鷹「え?何?」
朋美「さっきから堤防の上で釣りをしてる人が多いね?」
柾鷹「そう言われると・・・。」
柾鷹は海岸線沿いを振り返ったり、辺りを見回した。
朋美「ね。そうでしょ?」
柾鷹「ホントだ・・・。」
少し距離を開けて釣りをしている島民。
中には観光客なども釣りを楽しんでいる。
そして釣りをするために、
この島に来たと思われる釣り師のような人もいた。
柾鷹(・・・新開さん周りを見てる余裕あったんだ
・・・それに比べ俺は・・・)
朋美「ねぇ、鷹くんは釣りとかするの?」
そう言い朋美は堤防の上から下の海を見下ろした。
堤防はそれほど高くなく、中学生でも簡単に上に昇れる高さだ。
柾鷹は堤防の上に昇り、朋美に話しかけた。
柾鷹「いや、俺は釣りなんかはやったことなくて・・・。」
そう柾鷹が言うと、朋美も堤防に昇り柾鷹の横に座った。
柾鷹「!!」
柾鷹は思わず、朋美の横に座る。
柾鷹(・・・座ってしまった・・・いいのかこの状況で・・・)
朋美「そっかー、やったことないんだー。」
朋美は下の海を眺めている。
柾鷹はそんな朋美の横顔を見ている。
柾鷹(・・・これってもしかして・・・告白のチャンスってやつ・・・)
柾鷹は混乱しだした。
柾鷹(・・・状況が違う・・・教室の席の隣とは訳が違うし
・・・でもここで・・・あ~!・・・)
柾鷹は色々な事を考えている。
柾鷹(・・・だめだ・・・緊張してきた・・・)
柾鷹は落ち着かない様子だ。
朋美「鷹くん、どうしたの?」
朋美は柾鷹の方を見る。
朋美「あれっ?」
柾鷹「え?」
朋美「向こうの堤防の前にいる人、佐々木先生じゃない?」
柾鷹はその方向を振り返る。
柾鷹「ホントだ。」
柾鷹(・・・何だ佐々木先生か・・・クラスの奴かと思った・・・)
柾鷹はホッとした表情になった。
朋美「でも誰かと一緒にいるね・・・。ほらっ、堤防の上に人がいる。」
その場所には佐々木先生と堤防の上にいる人が一緒にいた。
柾鷹(・・・誰だろう・・・)