柾鷹は佐々木先生が誰かと話してるのが、
気になりながらも・・・それどころではなかった・・・。
柾鷹(・・・今はこの状況で・・・何とか
・・・やっぱ緊張する・・・)
柾鷹の表情は固まっている。
柾鷹「あ、あのさ・・・。」
朋美「ん?何?どしたの?」
柾鷹「え、えと・・・。」
朋美は柾鷹の顔を真っ直ぐに見ている。
柾鷹「・・・。」
朋美「・・・。」
波の音・・・風の音・・・木々がざわめく音・・・。
この場には自然から流れ出る音しか、
2人の間には聞こえていない・・・。
柾鷹(・・・よ・・・よし・・・)
柾鷹は覚悟を決めた。
柾鷹「じ、実はさ・・・俺・・・。」
クラスメイト女子「あ~!いたいた、朋美~!」
柾鷹「!!!」
すると2人の元にクラスメイトの女子がやってきた。
クラスメイト女子「何やってるの?こんな所で?
ずっと朋美を探してたんだよ?」
朋美「ごめんね。お昼終わってから、見つからなかったから。」
クラスメイト女子「そっかー。ごめんごめん。
ちょっと違うクラスの女子と話しててさ・・・。」
朋美とクラスメイト女子の会話は続いている・・・。
クラスメイト女子「ところで、何で滝雄くんと一緒にいるの?」
柾鷹「え、えと・・・。」
柾鷹は言葉を詰まらせている。
朋美「2人でちょっと話しながら散歩してただけだよ。
お互いに誰もいなかったから。」
柾鷹(・・・え?・・・)
柾鷹は朋美が少しだけ嘘をついてるのに気付いた。
柾鷹(・・・新開さん・・・何でチャマ達の事は伏せて・・・)
クラスメイト女子「そっか。それよりあっちで皆待ってるから行こう?」
朋美「うん。」
そして朋美とクラスメイト女子は、その場を立ち去ろうとする。
朋美「鷹くん、ありがとね。」
朋美は満面の笑顔で柾鷹に話しかけた。
柾鷹「う、うん。」
柾鷹は顔を真っ赤にしながらも答える。
朋美「今度・・・さっきの続き楽しみにしてるね。」
そして朋美はクラスメイト女子と共に去って行った・・・。
柾鷹(・・・続き・・・もしや!・・・気付かれてた!!・・・)
柾鷹は1人で慌てている・・・。
それから5分余りが過ぎた・・・。
次第に柾鷹も落ち着きを取り戻しつつあった・・・。
柾鷹(・・・まさか・・・俺が言う事気付いてたのかな~?・・・)
そして、しばらく1人で海を眺めている・・・。
そんな中、ふと佐々木先生がいた方向に目を向ける。
柾鷹(・・・まだ話してる・・・相手の人誰だろう・・・)
柾鷹の中では、別の事を今は考えていたい・・・。
と言った状況にあり、
立ち上がって下の歩道に降り、
自然と佐々木先生が誰かと話をしている方向に
足を向け歩き出した。
ゆっくりと・・・ゆっくりと・・・。
少しだけ距離が縮まってきた。
柾鷹には少しだけ、話し相手の姿が見える距離にいた。
柾鷹(・・・誰だ?・・・ん?女の人?
・・・でもウチの学校の先生じゃないよな・・・)
柾鷹は考えながら歩いている。
柾鷹(・・・大人・・・じゃないような・・・)