おはようございます。
ヘアメイクアーティスト・エマブールの小川敬子です。
先日奈良県へ仕事に行ったさい私はボディメイクを担当したのですが、そのときにブライダルヘアメイクを担当されたヘアメイクさんとご縁をいただいて、披露宴の間いろいろと仕事のことについてお話をさせていただくことができました。
この日挙式を挙げられたご新郎ご新婦様は関東にお住まいの方でした。
ブライダルヘアメイクを担当されたヘアメイクさんとカメラマンさんも関東の方だったのですが、関東のアーティストさんと久しぶりにお仕事をごいっしょさせていただけてとてもうれしかったです。
ご新郎ご新婦様からいただいた奈良県の名物・柿の葉寿司です。
披露宴中、ブライダルヘアメイクのお支度をするお部屋でおたがいのSNSをフォローしていろいろと仕事のことについてお話をしました。
ヘアメイクさんは私よりもちょうど一回り年上の方なのですが、ブライダルだけでなくいろいろな撮影関係のお仕事なども積極的にしています。
つねづね思うのですが、職業にかかわらず精力的にいろいろとお仕事をされている方は器が大きく心のやさしい方ばかりだと思います。
そして対応力があり、動じません。
このような方々とお話をしていると今の自分を省みることができるので、とても学ばせていただくことが多く感謝するばかりです。
お話の中でヘアメイクさんから、「エアブラシだけでなく、着付けもされます?」とご質問をいただきました。
私はヘアメイクのみに専念をすることにしているので「着付けはしていません。」と答えると、「着付けもできた方が良いんだろうけど、全部を1人でするとそのぶん時間がかかりますよね。たまに七五三のヘアメイクでお母さんとお父さんと子供さんのヘアメイクと着付け依頼が入るんですけど、着付けまですると支度だけで3時間を超えるのでそれもどうかと思って私もヘアメイクだけにしているんですよね。」
とおっしゃっていました。
自分でヘアメイクだけでなく着付けができれば着付け師さんの手配もかからずギャランティも増えます。
しかし1人ですべての支度に入ると役割分担ができないため、そのぶん支度に時間がかかってしまうというデメリットがあります。
七五三は小さいお子さんのヘアメイクになるので3時間も待ってもらうと、機嫌が悪くなってしまったりする可能性が高いのでリスクが大きいと私は感じています。
Hair&Kimono styling:Yukiko Ogawa(AimaBle)
あともう1つのリスクとして着付けをした後にリップブラシなどを持つと、手がものすごくふるえるのでリップ直しなどがすぐにできないという点もあるので、私は着付けは着付けを専門としている方にお願いするようにしています。
このことについてもとても共感をしてくださっていたのですが、私もヘアメイクさんも考えていることはまったく同じでした。
着付けはものすごく指や腕の力を必要とします。
力を入れてしっかりと着付けするとずっと力を入れていた反動なのか、軽いものを持つと手がふるえてしまいます。
近々成人式前撮りのロケーション撮影があるのですが、そのときも着付けの方をお願いしています。
自分一人でヘアメイク~着付けまでこなすと、普段あまりすることのない着付けに時間がかかってしまったり、メイクの最終のお直しで手がふるえて直しができなかったり、道具の片づけにも時間がかかってしまうのでそのぶんの時間を多めにいただかなければなくなります。
一方着付けの方に入っていただくと、ヘアメイクが終わって着付けに入られた時点から道具を片付け、ロケーション撮影に必要なヘアメイク道具だけを持ってすぐに出発できるよう態勢を整えたり、メイクやヘアーのお直しがすぐに必要になっても手がふるえることがないのですぐに対応することが可能になります。
Hair&Make:Yukiko Ogawa(AimaBle)
なによりも、長年着付けだけを専門的にしてこられた方との着付けの技術力は圧倒的にちがいます。
昔から「餅は餅屋」とよく言いますが、熟練した技術を持つ方に着付けをしていただいた方が確実に早く、仕上がりもうつくしいです。
ヘアメイクも着付けもどちらも技術なので、練習をしたり研究をしたりして技術の向上を図ることがとても大切になります。
ヘアメイクだけでなく着付けも技術力を上げなければならないとなると、相当な時間を確保する必要が出てきます。
そして私たちはヘアメイクが本業なので、本業の技術力をもっとも上げておかなければなりません。
着付けを着付け師の方にお願いするぶん、ヘアメイクの技術を上げることに専念することができることも分業することのメリットだと私は実感しています。
話が少し変わるのですが、ヘアメイクさんとの話の中で昨年の「緊急事態宣言下」についてのことも挙がりました。
昨年の新型コロナウィルスの感染拡大から緊急事態宣言は何度も発令されていますが、昨年の1番最初に発令された当初はおどろくほどほとんどの事業が運営をストップしましたよね。
それは私たちも例外ではありません。
SNSに掲載している私の作品をご覧になりながら、「ものすごくまつ毛が上がっていますね!」と評価してくださった1枚があります。
その1枚が説明用に撮影した自分のアイメイクの写真でした(笑)
この写真を見ながら、「緊急事態宣言のときってほんとうになにもできなくて困りましたよね。しばらくヘアメイクができなかったじゃないですか。その影響でしばらくビューラーを人にするのが怖かったんですよ(苦笑)」とおっしゃっていました。
ヘアセットは練習用のウィッグを使って練習をすることができますが、メイクは自分にはできても人にするのとではまた感覚がちがうので練習などをしないと鈍ってしまいます。
とくにビューラーはまつ毛の生えているギリギリのラインをはさんでまつ毛を上げる技術なので、まぶたをはさむリスクが高く、怖くなるのも気持ち的に分かります。
そのお話を聞きながら、日々のつみ重ねや人に実際にふれてヘアセットやメイクをすることの大切さを実感するばかりです。
それを思うと、コロナによって仕事の有り方やはたらき方が大きく変わっている今だからこそよけいに、技術の差別化を図りながら自分が専門とするヘアセットやメイクの技術を上げていくことが大切であり、それが次につながるのだと確信しました。
ヘアメイクさんからどうやってまつ毛を上げているのかを聞かれたので、ビューラーとホットビューラーを使っていることをお話ししましたが、技術まではお話していません(笑)
それは企業秘密の部分なので。
関東のヘアメイクさんとお会いする機会はあっても、技術のことや仕事のことをお話しできる機会がほとんどないのでとても貴重な時間となりました。
帰りぎわ、「またどこかでお会いしましょうね。」とおっしゃっていただけたこともとてもうれしかったです。
またお会いできたときに今度はヘアメイクでごいっしょできるよう、しっかりと自分の技術に専念をしてがんばります。
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