こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
小さなお店を経営する際、「結果」だけに目を向けてしまうことがよくあります。
しかし、「結果」も大切ですが、その目標を達成するまでの「過程」の方が、実は非常に価値があるものです。
(1)「結果」と「過程」の調和
ビジネスの成功は、単に目標を達成した「結果」だけではなく、そこに至るまでの「過程」の中にある経験によっても評価されます。
一番の経験は、「過程を楽しむこと」です。
どれだけ良い結果を達成したとしても、その過程が楽しくなければ達成し続けることは難しいでしょう。
(2)自動車でドライブの事例
「結果」と「過程」の考え方を、ドライブの事例を使って考えてみますね。
自動車でドライブする場合、目的地に到達することが重要です。
なので、スタートする前に、当たり前のようにカーナビに目的地を入力します。
しかし、このドライブで得られる新しい見識や経験は、目的地に到着するだけではありません。
・目的地へ早く着く
速やかに間違いなく目的地に着くことは、ドライブする上で大切なことになります。
これは時間や手間が節約できるため、とても効率的です。
しかし、途中の楽しみや学びを見逃してしまう可能性があります。
・途中の風景を楽しむ
こちらのアプローチでは、ドライブの途中での発見や楽しみが、目的地に到着するまで積み重なって行くのです。
その結果、目的地の到着自体がさらに満足の行くものとなります。
(3)ビジネスにおける応用
ビジネスにおいても、このドライブの事例は非常に参考になることでしょう。
つまり、目的地である結果(目標)だけに焦点を当てるのでなく、目的地までの過程で得られる知識や経験が、大変価値のあるものとなるのです。
・結果に重点を置くやり方
このやり方では、目標の達成が最優先となります。
そのため過程は二の次と考えられ、それまでにどれだけ努力をしても結果が悪ければ評価されません。
そうなると、ストレスがたまり、仕事自体がつまらなくなるのです。
・過程を楽しむやり方
こちらのやり方では、目標の達成を目指しながら、その過程も楽しむことに重点を置きます。
そのため、日々の業務に喜びを見出すことができるのです。
そうすると社内全体の満足度は上がります。
しかし、目標が達成できなければ、本末転倒です。
さて、あなたの経営スタイルは、どのようなものでしょうか?
もしも、「結果」に重点を置くスタイルを採用しているとしたら、「過程」を楽しむの方にも目を向けてみたはいかがでしょうか?
なぜなら、社内全体の満足度が上がると、次の目標が達成しやすくなるからです。
もちろん、「結果」重視のやり方でも、目標は達成できます。
しかし、そのやり方では長続きしないことを忘れないでくださいね。
「結果を出すこと」と「経過を楽しむこと」、今はこの両方が求められています。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則