こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
ウィリアム・ジェームズという名前を聞いたことがありますか?
19世紀後半の心理学と哲学の世界を席巻したアメリカの偉大な学者です。
行動に焦点を当たものが多く、日本の文豪の夏目漱石に影響を与えたと言われています。
ジェームズの説く行動の原則は、生活の様々な面で人々の理解を深める力として重要です。
例えば、
◆「自分次第で人生は変えられる」
◆「自分を信じろ」
◆「行動するから、感情を持つ」
など、主に人間性と行動の関係を表しています。
また、「行動と感情は共同して作用する」という考え方は、面白いです。
例えば、
◆「感情が行動を決定する」、この考え方は、実は、勘違いなのです。
通常は、「不安があるから、行動できない」と考えます。
しかし、「行動しないから、不安になる」というのが本当のところなんです。
このことが分かったとしても、行動を起こすことはなかなか難しいでしょう。
なぜなら、どんなに有名な学者さんが語っても、行動するには、勇気や覚悟がいるからです。
そのため、イザとなると色々なリスクが頭をよぎり、どんどん不安になって行動を起こせません。
しかし、そんな人たちにとっては、「仲間を持つこと」が強力な助けとなるでしょう。
同じ目標を共有する仲間と一緒にいることで、仲間が取った行動とその結果を疑似体験できるのです。
仲間の成功例を見れば、自分自身も行動しやすくなります。
なぜなら、仲間がすでに行動を起こしているからです。
そして、もしも不安になったとしても、すぐにその仲間に相談できるので、不安を素早く解消できます。
さらに、重要なのは行動自体でなく、その行動を通じて得られる「経験」です。
行動することによって獲得された結果よりも、その行動を通じて得られた「経験」こそが真の財産になります。
例えば、あなたが自信を持って何かに挑戦し、成功を収めたとしましょう。
その結果、得たものは、あなたの一時的な幸せを満たすかもしれません。
しかし、その行動を通じて得た経験と学び、自己成長、そして困難を乗り越える勇気、これらこそがあなたの永続的な財産になるのです。
同様に、あなたが仲間と共に行動し、その行動が成功をもたらしたとしましょう。
その結果、得たものが、どんなに大きくても、その行動を通じて得た経験と共感、仲間からの学び、そしてチームとして困難を乗り越える力、これらがあなたの真の財産となります。
ジェームズの教えは、人が行動を起こすことの価値を説いているのです。
自分を信じて行動を起こすこと、そして仲間を信じて行動を起こすこと、それぞれが自分自身の経験と学びになります。
そして、その経験が真の財産であることに気付くのです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則