こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
何か、行動すれば、必ず結果が出ます。
それが良い結果につながるのか、悪い結果につながるのかは分かりません。
それでも、『行動することで、結果が出ること』を経験することが、大切なのです。
但し、出た結果の後に、『どんなことをハッキリさせるのか?』を、注意しなければいけません。
まず、良い結果が出た場合から、考えてみますね。
『良い結果が出たのだから、何もせず、今まで通りのことをやる』
一見、正しいように思えます。
しかし、これではもったいないと言えるでしょう。
なぜなら、今まで通りだと広がって行かないからです。
通常、良い結果の8割に貢献しているのは、全体の2割の行動になります。
残りの8割の行動は、あまり貢献していません。
だから、『良い結果につながる原因は、何か?』をハッキリさせて、その原因につながる行動を浮き上がらせるのです。
そうしたら、その行動を今まで以上に繰り返すか、他の人にも広げて行けば、さらに良い結果が期待できます。
一方、悪い結果が出た場合は、どうでしょうか?
悪い結果が出たのですから、何もしない訳には行かないでしょう。
なぜなら、今まで通りだと、また悪い結果が出てしまうからです。
この時、意識しなければいけないことは、先程の良い結果が出た時のように、『悪い結果につながる原因は、何か?』と考えてはいけません。
確かに、悪い結果につながる原因から、再発防止策を考えることは大切です。
しかし、それだけでは、また同じ行動をやってしまう人が多く出て来ます。
そうなるのは、原因でなく目的が間違っているからです。
目的とは、『誰のために、何のために、その行動をするのか?』になります。
例えば、お店の場合で考えてみると、『お客さんのために』、『喜んでもらうために』、『お役に立つために』などが目的です。
これが、『自分自身のために』、『少しでもラクするために』、『お金をもらうために』などの間違った目的になってしまうと、悪い結果につながりやすくなります。
だから、本来の目的に解釈を変えてもらってから、その上で、先程の良い結果につながる原因の行動を行う必要があるのです。
そうすると、単に再発防止にとどまらず、自身の成長のチャンスにもなって来るので、やりがいにもつながります。
しかし、それでも、間違った目的が変えられない人には、職場の配置転換を考えることも対策の1つになるでしょう。
なぜなら、本来の目的が共有できないと、誰の幸せにもつながらなくなるからです。
そういう意味では、悪い結果が出た時は、その人の仕事の目的を知るチャンスかもしれませんね。
どうでしょうか?
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則