こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
会社には、色々な能力を持った人達が集まっています。
例えば、次の3つのタイプの人達がいたとしましょう。
◆(A)『知識検索の能力を持つ人』
◆(B)『行動する能力を持つ人』
◆(C)『組織を動かす能力を持つ人』
他の能力もあるでしょうが、この3つのタイプで考えてみますね。
まず、(A)の『知識検索の能力を持つ人』は、細かいことまで良く知っていて便利です。
もしも、分からないことがあったとしても、すぐに調べてもらえます。
なぜなら、『適切な質問』さえあれば、すぐに欲しい情報が手に入る時代だからです。
しかも、(A)の人は、誰でも手に入れられる情報を整理して、まとめられます。
中には、同じような疑問を持つ人のために、動画でまとめて配信している人もいるほどです。
このような能力は便利ですが、『知識レベル』だけなら、誰でも簡単に手に入るので、だんだん役に立たなくなって来ています。
次に、(B)の『行動する能力を持つ人』は、意外と少ないでしょう。
なぜなら、どれだけ、『知識レベル』を身に付けたとしても、いざ決断して、行動しようとすると、不安や恐怖を感じて、なかなか行動できないからです。
この不安や恐怖が結構厄介で、不安や恐怖は、無くそうと探せば探すほど、どんどん大きくなって来ます。
なぜなら、不安や恐怖を無くす一番の方法が、『行動すること』だからです。
これと、『知識を探すこと』とが、相反しています。
だから、行動できる人が意外と少ないのです。
ただ(B)の人は、『行動すること』には問題ないのですが、ほとんど知識を持たずに行動することが多くなります。
そうすると、最初は失敗の連続になるでしょう。
しかし、(B)の人のすごい所は、『この失敗は必要なこと』と思っています。
なぜなら、失敗することで、『次に何をすればいいのか?』がハッキリするからです。
このことを経験則で知っているので、失敗を何回も繰り返します。
そして、必要なやり方を身に付けて行くのです。
そのため、望む結果を手に入れやすいと言えるでしょう。
最後に、(C)の『組織を動かす能力を持つ人』は、今まで見て来た、(A)の人や(B)の人を上手く組織化して、大きな結果を手に入れられる人です。
このような人は、そんなに多くはいないかもしれません。
しかし、確実にいます。
やり方は、『リーダーシップ』を発揮して組織を動かす人と、『コミュニケーション』を発揮して組織を動かす人など色々です。
この人がいるかいないかで、結果は大きく変わるでしょう。
もっと言えば、この(C)の人が複数人集まって、もっと大きな結果を出せる組織になることが理想ですね。
では、今、あなたのお店に、(A)の人と、(B)の人と、(C)の人は、どのような割合でいるでしょうか?
その現在の組織で、結果を出すには、どうすればいいのでしょうか?
一度考えてみて下さい。
『無いものねだり』をしなければ、きっと『やるべこと』が、ハッキリすることでしょう。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則