店頭看板の事例(そば専門店の新そば) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。

 

そば専門店さんの『新そば』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

 

【現状の店頭看板の書き方】

 

 

【コメント】

 

そば専門店さんが、『新そば』をおすすめしている店頭看板です。

 

秋の新そばは、通常、10月~12月なのですが、『新そば打ち始めました』とは、どういうことなのでしょうか?

 

この辺りを少し付け加えてみたいと思います。

 

 

ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

 

『>』が原文。

 

『→』が説明文。

 

『◆』が変更文。

 

 

 

【現状看板の文章】

 

>新そば打ち始めました

 

 

→まずは、秋の新そばのことを伝えます。

 

→例えば、『通常、秋の新そばは10月~12月にフレッシュな香りを楽しまれることが多いです』

 

→この後、『しかし、最近・・・』と、そうでないことを伝えます。

 

→こうすると、『えっ、それってどうなの?』と、素朴な疑問が湧いて来るのです。

 

→そして、『一度、食べてみたい』と思ってくれるお客さんが一定数現れます。

 

→その上で、『そんな新そばを打ち始めました』と誘うといいでしょう。

 

 

 

【変更後看板の文章】

 

<例えば>

◆店頭看板の事例(そば専門店の新そば)

通常、秋の新そばは10月~12月
にフレッシュな香りを楽しまれるこ
とが多いです。

しかし、最近、少し深みのある新そ
ばを楽しみたいお客さんが増えてい
ます。

そのため、秋の新そばを真空パック
に入れて、冷蔵庫でしばらく熟成さ
せ、2月~3月にそば打ちして『熟
成そば』として、味わって頂く食べ
方です。

味が深くなるので、寒いですけれど
『ざるそば』でお召し上がり頂くの
がおすすめ!

そんな新そばを、打ち始めました!
数に限りがあります。お早めに!
『店名』『電話番号』『営業時間』

 

 

【今回のポイント】

 

→通常との比較をしながら、違う食べ方があることを伝えるのが今回のポイントです。

 

→このようにすると、このことに興味を持ったお客さんが、刺激されます。

 

→お肉などもそうですが、『熟成』というキーワードは、結構魅力的です。

 

→昔は、こういう食べ方はできませんでしたが、今は、冷蔵技術が進んでいるため可能になっています。

 

→そうすると、旬の時期以外でも『おすすめメニュー』が作れるのです。

 

 

 

こんな感じです。

 

店頭看板の書き方はいろいろあります。

 

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

伊丹芳則