こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
あなたは、毎年『事業計画』を立てているでしょうか?
『はい』と答えられる方の中には、『昨年との対比』で考えられることが多いのではないでしょうか?
しかし、『昨年との対比』だけでは、『本当にやりたいこと』や『本来やらなければいけないこと』が抜け落ちる危険があります。
そんな時は、『未来から現在を見る』といいでしょう。
例えば、
◆『何年後のゴールはどこなのか?』
◆『具体的な数値目標は、どこまで必要か?』
◆『ゴールが達成した時の姿は、どんなイメージか?』
◆『それを写真などでビジュアルすると、どうなるか?』など
このようにして、『未来から現在を見る』を、『過去との対比』では気付かなかった事柄が、浮かび上がって来るのです。
しかし、ここで素朴な疑問が生じます。
それは、『いくら何年後かのゴールを、ビジュアル化したところで、それが実現するとは限らない』という疑問です。
確かに、『夢のようなゴールをイメージ』すれば、その実現に一生かけなければいけないこともあります。
ひょっとすると、自分の一生ではダメで、次の代に引き継いでもらわなければいけないゴールかもしれませんね。
しかし、そんな『夢のようなゴール』は最高だとは思いませんか?
だから、もしも、そのような『夢のようなゴールをイメージ』した場合は、それはそれで残しておいて、そのゴールまでは行かなくても、『これなら、5年後くらいに達成できるだろうというゴール』を決めるといいでしょう。
そうすると、その計画が一気に現実化して来ます。
なぜなら、『今のままでは無理かもしれないが、5年後なら、このようにすれば達成できるかもしれない』と、アイデアを出すことができるからです。
もちろん、そのようなアイデアは簡単には出るないでしょう。
しかし、それでも本気で考えれば、『面白いアイデア』は意外と出るものです。
実は、ここが重要な流れになります。
今までの流れを整理すると、
(1)『夢のようなゴールをイメージする』
(2)『これなら、5年後にできるだろうというゴールを決める』
(3)『そのための面白いアイデアを出す』
特に、重要なポイントは、(2)の『ゴールを決める』と(3)の『面白いアイデアを出す』です。
この習慣が身に付けば、大きな成長が期待できます。
だから、例え、(3)の『面白いアイデア』が上手く行かなくてもかまわないのです。
それよりも、『考える習慣を身に付けること』が大切になります。
これらの内容は、過去から現在を見ていては、まず考えられません。
考えなくても、過去の経験を続けていれば、何とかなるのならそれでもいいのです。
しかし、それでは良い結果が望めないとなると、話が変わります。
過去から見てダメなら、『未来から現在を見て、アイデアを出し、やってみること』が重要になるのです。
事業計画は、そのような模擬演習ができるツールでもあります。
今年の事業計画は、今までと違った見方をして見てはどうでしょうか?
きっと、『面白いアイデア』が出て来ますよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則