こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
お客さんは、『売り込み情報』を極端に嫌います。
例えば、
◆(A)『この商品が、今なら安いですよ!』
◆(B)『この商品は、いかがですか?』
◆(C)『この商品には、こんないいところがあります』
こんな感じの情報です。
(A)と(B)は売り込み臭がプンプンしますね。
(C)は、そうでもなさそうに感じる人もいますが、これもお客さんからすると、立派な『売り込み情報』です。
どうして『売り込み情報』と感じるのでしょうか
それは、(A)も(B)も(C)も全て、『商品に関すること』ばかりになっているからです。
このように、『商品中心の情報』から始めると、『お客さんは商品を売りたいから伝えているのだ』と感じてしまいます。
では、『売り込み情報』に感じないようにするには、どうすればいいのでしょうか?
それは、商品ではなく、『お客さん中心の情報』から始めればいいのです。
例えば、
◆(1)『こんなことで悩んでいるあなたに』
◆(2)『こんなことがしたい、でもできなくて困っていませんか?』
◆(3)『実は、良い結果につながる原因は、これです』
これらの内容は、商品を買うか買わないかとは、関係ありません。
だけど、事前に知らされたお客さんは、『どうすればいいのか?』の手掛かりが分かるので、『お役立ち情報』になるのです。
そして、この情報を教えてくれた人に、良い感情を持ちます。
つまり、(A)、(B)、(C)の『売り込み情報』は嫌いでも、(1)、(2)、(3)の『お役立ち情報』は好むのです。
特に、(3)の『良い結果につながる原因』に気付くと、お客さんの解釈が変わります。
そうすると、(3)の原因を解消できる方法が知りたくなるのです。
そうなった上で、『それが、コレで解消できます』と、そっと教えてあげることで、その商品に興味を持ってもらえます。
そうなれば、今度は、先程の『売り込み情報』が必要になるのです。
例えば、先程の『それが、コレで解消できます』の後に、
◆(C)『この商品には、こんないいところがあります』
◆(B)『いかがですか?』
◆(A)『今なら、安いですよ!』
このようになれば、『売り込み情報』にならなくなるのです。
どうでしょうか?
つまり、『お役立ち情報』から『売り込み情報』の順番が大切なので、この場合の情報は、『売り込み情報』でなく、『必要情報』になります。
なぜなら、この情報がなければ、お客さんは商品を買うことができないからです。
とは言え、お客さんの中には、なかなか決断できなくて、買わない人もいます。
しかし、それは、言われたことが嫌いになったのではなく、決断できなかっただけなのです。
だから、そのような場合は、『そっと背中を押してあげる』必要も出てきます。
このように、『お役立ち情報』と『売り込み情報』の使い方の順番を間違わなければ、上手く行きやすいです。
一度、お試しを!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則