こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
同じ行動を取ったとしても、結果が全く違うことがあります。
そこには、『何をやるかよりも、誰がやるか?』と関係しているようです。
例えば、次のような人がいたとします。
◆(A)『ホン気で行動する人』
◆(B)『ウソ気で行動する人』
ここで言う、『ホン気』とは、相手のために自分ができることを、まじめにやろうとする気持ち』のことです。
また、『ウソ気』とは、相手のためにやるように見せかけて、実は自分のためにやろうとする気持ち』を言います。
では、(A)の人と、(B)の人では、どちらが良い結果につながりやすいでしょうか?
これは聞くまでもなく、(A)の人と答える人が多いでしょう。
なぜなら、(A)の人は、お客さんが望んでいることや喜ばれることを、一生懸命まじめにやろうとするからです。
そんな(A)の人を見ているお客さんも、一緒に取り組みたいと思います。
だから、良い結果につながりやすくなるのです。
一方、(B)の人は、自分がやりたいことをやるだけで、お客さんのことはあまり関心がありません。
そのため、どちらか言うと、効率の良いやり方を選びます。
そんな(B)の人を見ているお客さんはそれに気づくので、一緒に取り組みたいと思わないのです。
そうすると、なかなか良い結果につながらないでしょう。
どうでしょうか?
このように、『ホン気とウソ気』という気持ち1つで、結果が違って来るのです。
ところが複雑なのが、人にはこの『ホン気とウソ気』が混在しています。
例えば、家庭を持つパートさんが働く場合で考えてみましょう。
この場合次のように分けられます。
◆(1)『家事や育児などは、ホン気で働く』
◆(2)『パート仕事などは、ウソ気で働く』
念のために言っておくと、全てのパートさんがこのような気持ちで働いている訳ではではありません。
このようになる場合が多いということを言っているのです。
このようになるのは、ある面仕方がないことかもしれません。
なぜなら、家庭を持つパートさんにとって、家事や育児をホン気で代わりにやってもらえる人がいないからです。
しかし、パート仕事となるとちょっと事情が変わって来ます。
それは、『別に、私でなくても、誰でもかまわない』と考えてしまう人が多いからです。
だから、効率よくラクにやれば、お金がもらえると考えやすくなります。
このような考え方で、今までは良かったかもしれません。
しかし、これからはそれでは上手く行かなくなっています。
なぜなら、『あなたでなければいけない』と考えるお客さんが増えて来たからです。
つまり、『ホン気で私のことを考えてくれる人』をお客さんは探しています。
これは、社員さんだけでなく、パートさんにも望んでいるのです。
パートさんがやることは、今まで家事や育児を取り組んでいる気持ちを持って、お客さんと接しましょう。
そうすると、ホン気で取り組んでいることが、お客さんにも伝わるので、結果も変わるのです。
どうですか?
ちょっと意識が変えるだけで、結果が変わると思いませんか?
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則