こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
金融機関さんの『相続税対策』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
金融機関さんが、『相続税対策』をおすすめしている店頭看板です。
相続税対策のコツは、早めの実行になります。
しかし、『どのようにすればいいのか?』分からないため、ほとんどの方が不十分のようです。
この辺りを、具体例を示しながら、伝えてみたいと思います。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>無料、初回30分まで
>相続税対策はもうお済ですか?
>あらゆるお困りごとを専門の先生に相談できます。
>例えば・・・
>・不動産登記、名義変更
>・生前贈与、遺言、遺産分割
>・遊休不動産の活用
>・法人、個人事業主の方も創業支援、事業計画等
>シミュレーションできます。
>どなたでもお気軽に、詳しくは窓口まで
→まず、『誰に、伝えたいのか』を意識して、問い掛けます。
→例えば、『相続税を減らしたいあなたに』
→例えば、『今の対策で大丈夫ですか?』
→このように問い掛けると、『えっ、どうかな?』と不安になるお客さんが現れます。
→その上で、『相続税を減らす対策』を伝えるのです。
→この後、具体的な事例も紹介します。
→最後は、行動の促しです。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(金融機関の相続税対策)
今の対策で大丈夫ですか?
相続税は、財産をどのように評価さ
れるかで決まります。何もせず、現
金のまま残していると節税のチャン
スを逃すことになるでしょう。
例えば、現金を不動産に変えると、
土地は路線価、建物は固定資産税評
価で、実際の価値よりも低い評価と
なります。
また、財産を減らす最も有効な対策
は、生前贈与です。例えば、お子さ
んやお孫さんに、年間110万円以
下なら、非課税で贈与できます。但
し、下手にすると贈与税とみなされ
る場合があるので注意が必要です。
ちょっと不安かな・・・と思ったら
早めのご相談がおすすめ!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→難しい専門用語を並べるのでなく、分かりやすい言葉で、具体的に伝えることが今回のポイントです。
→それと、『現状に疑問を持ってもらうこと』が大切になります。
→今回の場合は、『何もせず、現金のまま残していると・・・』です。
→このように伝えると、『そう言えば、現金のまま残しているけど、大丈夫だろうか?』と、現状に疑問を持つお客さんがいます。
→そんなお客さんは、急に不安になるのです。
→そうすると、『一度相談してみようかな』と行動しやすくなります。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則