こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
新しい事業を考える場合、最終的にやるかやらないか、どちらかを選ばなければいけません。
その時、『判断』して選ぶのか、『決断』して選ぶのか、それによって結果が変わるのです。
例えば、新しい事業の結果を、次のように予測したとします。
◆成功率10%
◆失敗率90%
あなたは、このような新しい事業があったとしたら、『チャレンジするでしょうか?』、それとも『あきらめて止めるでしょうか?』、どうでしょうか?
この答えを、『あきらめて止める』と答えた人は、おそらく、『失敗率90%の事業は、リスクが多過ぎてできない』と、『判断』されたに違いありません。
確かに、『成功率10%の事業』は、危なっかしくて、なかなか手を出しづらいですよね。
しかし、それでも、『逆に、ぜひチャレンジするべきだ』と答える人もいます。
これが、『決断』です。
実際の企業でも、『あきらめて止めましょう!』と『判断』する社員さんが多ければ多いほど、『逆に、ぜひチャレンジするべきだ!』と『決断』する社長さんをよく見かけます。
どうでしょうか?
ここで、『判断』と『決断』の私の解釈を少し説明すると、
◆『判断』とは、何かの裏付けを基に、物事を、『正しく見分けること』を言います。
◆『決断』とは、ハッキリした裏付けがないため、やってみなければ分からないから、『早く決めて行動すること』です。
念のために言っておくと、この時の『裏付け』とは、ほとんどが今までの延長線になります。
しかし、多くの新しい事業は、今までの延長線ではなかなか予想できないことばかりです。
だから、『やってみなければ分からない』と言えるでしょう。
ここでは、『判断は、正しさ』を、『決断は、早さ』を求められるのです。
それと、『判断は、失敗を嫌い』、『決断は、失敗を受け入れる』傾向があります。
『決断が、失敗を受け入れる』のは、失敗しなければ分からないことがあるからです。
できれば、失敗は誰もしたくはありません。
しかし、小さな失敗を早くすることで、そこから学べることが多いのも事実です。
だから、早く決断して、行動することで、失敗から必要なことを学びながら、事業を進める必要があります。
但し、一度このような『決断』をすると、その後もずっと『決断』の連続になるため、普段から『決断』することに慣れていないと、とても辛いはずです。
そういう意味では、普段『判断』ばかりしている人には、『決断』は避けたいのかもしれませんね。
あなたは、普段『判断』ばかりしいていることが多いでしょうか?
それとも、『決断』することが多いでしょうか?
立場によって違うと思いますが、新しい事業をチャレンジする場合は、『判断』よりも『決断』を優先することをおすすめします。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則