こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
スタッフさんに、『何のために、どのように仕事をしていますか?』と聞くことがよくあります。
色々な答えをしてもらえるので、ある意味楽しみです。
例えば、
・『お金のために、仕方なくやっています』
・『生活のために、やりたくないけどやってます』
・『家族のために、一生懸命やってます』など
『どのようにやっているか?』を突っ込んで聞くと、
・『これをやって下さいと、言われた時だけやっています』
・『一応、見られている時だけやっています』など
正直に答えてもらえたスタッフさんもいます。
もちろん、一生懸命に仕事をやっているスタッフさんも多いです。
しかし、『やるべきこと』が決まっていても、『実際に、やっている人』と『そこそこしか、やっていない人』と違いがあるように感じます。
このように、人によって違いが出るのは、なぜでしょうか?
この答えは、意外と簡単で、『誰かのために、やっているか』、『自分のために、やっているか』の違いです。
例えば、先程の『生活のために、やっている人』や『家族のために、やっている人』は、『誰かのために、やっているため』、どうしても義務感が強くなります。
また、『やって下さいと、言われ時や見られている時だけやっている人』は、『仕事の責任者のために、やっているため』、こちらはやらされている感が出るのです。
ところが、『自分のために、やっている人』はそうではありません。
『やっていることに、意味付けができる』のです。
例えば、『1年後、今よりもっと、お客さんに喜ばれたい』
例えば、『1年後、今よりもっと、仲間から頼りにされたい』
例えば、『1年後、今よりもっと、憧れの人に近づきたい』など
これらの意味付けができると、今やっている仕事は、『自分のために、やっている』ことになるのです。
そうすると、『これやって下さい』と言われなくても、誰も見ていなくても、『自分のために』やれるようになるでしょう。
つまり、『1年後、どんな状態になっていたいか?』が、ハッキリすれば、『自分のために』、仕事がやれるようになるのです。
ところが、先程の『誰かのために、やっている人』に、『1年後、どんな状態になっていたいか?』と聞いても、『今と同じで、何も変わりません』と答えます。
『1年後も今と何も変わらず、誰かのために、やっているイメージ』しか持てなければ、『やりたくないけど、お金もためにやっている』と考えても不思議ではありませんね。
しかし、それで本当にいいんでしょうか?
スタッフさんにはそれぞれ事情があって、『どうしても、誰かのために、やらなければいけない』こともあるでしょう。
それでも、そのほんの一部分でも、『自分のために、やっている』と言えることを見つければ、意味のある仕事ができるのではないでしょうか?
では、もう一度聞きます。
◆『1年後、自分はどんな状態になっていたいですか?』
ここがハッキリすると、仕事のやり方が、ちょっとずつ変わって行きますよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則