こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『時は、金なり』、『タイム、イズ、マネー』という言葉を聞いたことがあると思います。
この意味は、『時間は貴重だから、大切にしましょう』、『時間をムダにすると、その分だけ儲けるお金が減りますよ』です。
つまり、商売で考えると、『生産性を高めよう!』となります。
そうすると、『自分が1時間働くことで、いくらのお金を儲けられるのか?』が、重要になるのです。
しかし、この意味の解釈は、人によって違います。
◆(A)『いくらのお金を儲けられるのか?』を意識する人は、『自分がもらうこと』を優先することでしょう。
だから、次のようなことを重視します。
(1)『時間をムダにするな』
(2)『効率よく儲けよ』
(3)『もっと売上げを上げよ』
つまり、自分が使った時間で、お金を手に入れることが、生産性を高めることになるのです。
一方、
◆(B)『自分が1時間働くこと』を意識する人は、『相手に与えること』を優先します。
だから、次のようなことを重視するのです。
(1)『手間ひまかけよ』
(2)『効果を高めよ』
(3)『相手をもっと喜ばせよ』
つまり、自分が今まで使った時間やお金で、相手が喜ぶ時間を与えることが、生産性を高めることになります。
このように、(A)の『自分がもらうこと』を意識する人と、(B)の『相手に与えること』を意識する人では、全く違うやり方になるのです。
しかし、実は、(A)の場合も、(B)の場合も、行き着くゴールは同じになります。
例えば、(A)の『自分がもらうこと』を突き詰めて行くと、時間のムダを省き、効率よく売上げを上げようとするでしょう。
そうすると、『沢山の売上げをもたらしてくれるお客さん』には、(B)の『相手に与えること』で、さらに売上げが上げられることに気付きます。
一方、(B)の『相手に与えること』を突き詰めて行くと、手間ひまかけて、効果を高めて相手を喜ばせようとするでしょう。
そうすると、『いくら一生懸命対応しても喜んでもらえないお客さん』には、(A)の『自分がもらうこと』で対応し、『喜んでもらえるお客さん』に、もっと時間を使おうと考えるようになるのです。
どうでしょうか?
あなたは、(A)の『自分がもらうこと』を意識する人ですか、それとも、(B)の『相手に与えること』を意識する人ですか?
結論は、どちらでも構いません。
どちらでも構いませんが、それを突き詰めて下さい。
突き詰めず、中途半端になると、生産性の低い状態になってしまいます。
なぜなら、生産性を考える場合、(A)と(B)はセットだからです。
まとめると、生産性を高めるためには、
◆『自分がもらうこと』か『相手に与えること』のどちらかを、強く意識すること
◆そして、それを突き詰めること
これができると、生産性は一気に上がっていきますよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則